JOURNAL SKIN
by : DIGIHOUND L.L.C.

〒658-0001
Higashinada, Kobe, Hyogo JAPAN

2025年08月13日 08時29分

日航の頭 を想う

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          … 御巣鷹山 …
あの8/12の夕刻は山梨に帰省していて、薄暗くなったころ東方に戦闘機のような爆音を聞きました。その後暫くして123便が行方不明との報が入りました。
後日の航跡図によると、尾翼を失いノーコントロールになった123便が大月上空で大型機とは思えない360度の急旋回をして、爆音はその時のものだったのです。

カテゴリー: 飛行機 | 執筆者: kazama [ 続きを読む ]

2025年08月04日 15時18分

白根南嶺  神曲の導き  謎の登山者 ...

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ミゼレーレの山‥
‥白根南嶺の縦走を目指し、小太郎山から南下して三日目 
農鳥岳以南に確たる登山道はない。
広河内岳でミス。左の山陵が自分より高いことで南嶺と判明。
大井川源流へ導かれる踏み跡から広河内まで戻るのも癪に障る
左へハイマツ帯を強引に斜上するが方向が定まらない。
遥か高みに白い枯木があり、あれを目指そうと、ひたすら登る。
ヘッドフォンのFMから 14歳のモーツァルトが父に連れられ
南イタリアの聖堂で出会った 門外不出の調べに心酔し
一度聴いただけで譜面化した天才と 神曲ミゼレーゼ。。
その厳かさと透明感‥深い空に白い枯木が十字架のように見えて 
其の登高は召されていくような恍惚感があった。 
そのことで私の南嶺は『ミゼレーゼの山』になった
音楽と山は相互関係にあって、山を想えば音楽が奏でられ
また逆に 音楽の調べから山を彷彿とする。
あの白峰南嶺の広大な無人の高地はまさに神曲の導きだった。

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白根南嶺の全貌 広大な別天地


あたかも高天原のような白河内の広いピークから尾根が派生、笹山へ行く方向を迷った。
くぼみの向こうに南下する尾根があり、北上してきたらしき登山者がハイマツの中で
ルートを探しているように見えた、農鳥以南で初めて出会った人だ。

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2025年07月05日 19時16分

2025  picture diary


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日没が六時台に 里山を南下してきた

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登山基地の芦安バス停に 度々現れるようになった若い雄鹿
警戒心を解いたのか 至近距離でも落ち着いて葉を食べている

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ゆく七月‥
収穫を終えた桃が暮れ  空に八月の月が‥
春の桃源郷といい  やがて 果実をもたらし
 桃の風景は  申し分ない風物詩 
 今年もあと五ヶ月 
メーターが何故こう映るのか?(^^)

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夕映えの空と水が森 ここの夜を回想する

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衰えてゆく積乱雲

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棚山の狭い山頂に泊まった夜 その一夜は人生の糧となる
あの山に泊まったことがある。。 そうやって眺めるしあわせ(笑

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夕暮れになって 西空に顕れた 。。清姫の帯

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その意図であるかのような 北岳のうえの 一筋の朱音 



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雨の芦安 五時半 始発を見送りホッとする頃だが
台風の大雨で 林道通行止め‥10人程の登山者に案内をする
兵庫県からという方が『雨で迷ってだけど、スッキリした』と言う
私も同様に意思決定を偶然に委ねることがあって、
いったい山が好きなのかねえ、と苦笑しあう
『関西の里山はいいですねえ』と私『そんなもんですかねえ』と彼
 残念ですが またおいでください と見送る

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まだ咲いていた 葵のなごり むかしの盆

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雨の広河原。。 誰もいない 雨音だけの静寂
晴れた日の混雑を偲び この静寂を噛みしめる


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2025年07月01日 19時05分

  。。想う昔はいずこにと。。

。。 葵の花に 訊いてみる 。。
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この葵の花への想いは 思慕といってもいいくらい

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私の子供時代 山梨が養蚕の時代を彷彿とさせる立葵の花

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それは籠を背負い 蚕の桑の葉を取りに行く 母の姿に重なる

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その葵の花が 近年は激減し 子供時代からずっとあった
道祖神の葵も なぜか亡くなってしまった

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偲ぶむかしは  いずこへと。。

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2025年06月15日 20時55分

遠い日のホタル

・・幼い息子を亡くした年の今ごろ
ホタルを川辺に見に行った
帰るとき 一匹のホタルが ずっとついてきた
:: あれは息子じゃなかったろうか、、

 ラジオで聞いた この話の哀切に胸が詰まった

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 蛍も終わりの6月末の夕、実家の兄貴と昔話をした帰り、蛍の居そうな川に寄ってみた。
何十年ぶりの竹藪のある川…そこが幼なじみの女の子が水死した処であることを思い出し、ハッとした。

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2025年06月12日 20時32分

海のホタル

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2011/6/15 丹後の水田と日本海

  山梨に越してきて物足りないのは果樹地帯なので水田が少ないことだ。 この時期になれば田植えの終わった田んぼにカエルの声が賑やかなことだろう。
日本の原風景といえば稲作であり水田なのだと思う、そんな風物詩に飢えている。もう一つは海がないが、代わりに3000m級の山があるから諦めがつく。

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2025年06月06日 16時03分

cloud IN cloud 雲の意匠

雲に意匠なんて あるはずもない
自分がww雲であることすら知らない
主体も何もないものが 何かの啓示のように見える

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翳りのまったくない 切ないほど 真っ白な雲の日

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でもそれが なぜ切ないのか  わからない

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その日の夕暮れに 浮いていた この日のなごり

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激しい風を 想起する 最期の陽光に。。

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陽光の翳りの雲 その心は、、

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ちぎれ雲

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日没後 甲斐駒が岳をすっぽり包んだ雲

カテゴリー: 自然 | 執筆者: kazama [ 続きを読む ]

2025年06月06日 12時36分

2013年6月6日‥

2013年6月6日‥
金星の太陽面通過という稀有な現象を見れたのは幸運だった。
神奈川の伊勢原から雲の切れ間だった 
次に起こるのは2117年12月10日だから『誰も見てはならぬ』ではなく億万長者が全財産を投じても見られない。
全ての根幹たる時間に究極の公平があるのは、この世の信頼に足ることだ。
しかし膨大な時間を経てこの予測をするのは『現状維持』がされる前提でのことを誰も疑わない‥管理者も規則も、ましてどこにも主体というものがない無秩序の極みのなかに、むしろ秩序の極みがあるのは何故だろう‥
物理法則というのは言わば力学であり、放置された物体は安定する場所に落ち着く‥140億年という 膨大な、永遠と言える時間を経て、合理性の極みである状態に落ち着いたのが
秩序の正体ではないだろうか‥ と天文少年は考えた  
  でも140億年のその前はどうなってたのか? 
    そして 無とはなにか(^^)

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カメラは何で撮ったんだろう。。と言っても投影法で
それをNikonD3で撮ったと思う
レンズは友の遺品の 300/2.8 +1.4テレコンバーター

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2025年05月26日 17時49分

もののあはれ。。

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もののあはれ  ってこういうこと?
本居宣長に  そう尋ねてみたい

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30年は我が家の居間にあったテーブルが 
昨日の粗大ごみ収集日に家から出ていった
ありがとう と手をやった。。のかな?

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家族の団らんの中心が 冷たいコンクリートのうえに
孫の幼児用自転車 息子の座椅子。。愛しきあの時代

午後になってつい覗いてみると 回収された空間が胸に沁みた

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家人にそれを つい呟くと「そんなんでこれからどうすんの」
。。たしかに  この先には自分とのお別れまで待っている

母の命日の 墓参りの径すがら もう葵が咲いていた

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2025年05月20日 21時38分

野辺に暮れる


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裏の畑へ野辺に咲くナヨクサフジ 桃の花が終わった頃に咲く

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雑草扱いされるが 道端に群生するいっときの風物詩

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暮れてゆくそのさまの 野辺に過ぎてゆく この時に浸る

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何か気配が。。と振り返ると 畑の岩穴に棲む子狐が見ていた 

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2025年05月17日 12時59分

ユートピア考

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齢を重ねて目立つのは気に入った場所への固執と執着と耽溺(笑)
ここから見上げる稜線がたまらなく 度々行くようになった…
あの尾根に行けば、雲に手が届く美しいユートピアがある‥
恋焦がれるような憧れに、行ってみれば唯のヤブ…
始末悪い荊棘地帯だった 憧れの地に着いてみれば 
何もないただの静寂境  その無常感‥
それは人生にもよくある普遍的なこと、悟ってはいるつもりだが
萌えたつ緑の この尾根を眺めに 今年は行けなかった‥
あとは重い緑が10月まで変わらない‥
また来年の春に。。 しかし今ここで思うそれは遥かに遠い‥
ことに年取ってからは  残り少なさを想うのが切ない (^^)

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2025年05月15日 21時43分

まつりの日。。

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神奈川に居た頃の 4月29日 近所の日月神社のまつり
かえりの石段に 妹を気遣う姉妹 若いおとうさん
その前には 肩車の 父子だろうか。。つつじ咲く佳き日

成人したいま 15年前のこの日を覚えているだろうか
私だけではなく このみんなに 愛しい15年の日々が
流れていったことを想う

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2025年05月12日 21時56分

雑念帖


。。eye contact 。。
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窓から視線、、上にはマリリン モンローらしき

‥適者生存‥
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車内に浮遊してきた植物の種子‥
移動できない植物の宿命を
何という『飛躍的』な方法を編み出したこの知性が
『適者生存』というメカニズムだけなのか
‥そこには恐るべき峻別と篩落しと
永遠とも想える長い時間を経ての結果ではあるが‥
自然界は宇宙そのものが『放置』の結果 
放置こそが唯一の合理性と力学的な安定に至る方法であると‥
しかし短いスパンで生きる私達はそれを待てない。
… 適者生存 私が生きていていいのだらうか(^^)

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mind。。
雨に濡れ 遠くの山を向いた案山子
マインドって精神とは違う内なるものって感じ
案山子にマインドはあるのだろうか。。
ないに決まってるとは思うが 雨の中こうして
山を「見つめてる」さまにはマインドを感ずる
そしてふと布団の中で、夜の畑に佇むさまを想うと
更なるマインドを感じてしまう


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茂みの中から白無垢の女が。。
この得体の知れない不気味さはなんだろう
実態は春の風に吹かれた 農業用のビニール
無機な物質による目的も意味も また主体もない造形は
それゆえに どんな想像や なた妄想を乗せることができる
美もアートも 自然という容れ物に敵わないのは
生身には真似のできない その意図のなさだと想う

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2025年05月07日 21時43分

2025 惜春譜 華を回想する

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春は武田勝頼ゆかりの慈眼寺からはじまる

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武田家滅亡に際し 遺品を当寺に預け 東にむかった

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私にとって桜の聖地は 中世の小山城址

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2025年05月06日 22時41分

mountain view ...自宅より山岳展望

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雨上がりの西空に 雲間に南アルプスの雪が。。

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2025年04月30日 20時29分

フィルムと デジタルの強み

ジープワゴンから桃の花を見る構図を撮ってみた

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フィルム写真‥いまや金が掛かるし(^^)未練も何もない
下の写真はデジタルの無加工 上は暗部だけを明るくした
別個にイジれるのが強みだし しかも元来が暗部に強い
夕暮れや夜明けが好きなのでデジタルの特性には飛びついた。
フィルムだと下のようになり 何も出来ない。
まぁこれを良しとしてたフィルム時代は諦めと順応だった
今更フィルムシュミレーションなんて要らないと想う
眼球も基本下だろうが 脳がHDR(ダイナミック)処理してる
写真もそうしたいと思う デジタルの強みはそこにある

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