JOURNAL SKIN
by : DIGIHOUND L.L.C.
〒658-0001
Higashinada, Kobe, Hyogo JAPAN
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ランドマークタワーの見える道
私の11月は抜け殻のように終わり、すでに師走。。
岐阜と浜松の航空イベントをフイにしたのでラストの百里は行きたかった。
百里はブルーインパルスが来ない,その分混雑は少ないのも私には好都合だ。
今となれば あの日さえ懐かしい。。
今日から11月、バイトもあと四日という日
広河原に向かうバスが芦安Pに着き、連絡事項を伝えようと立ち上がるときひどくよろめいた。バスがまだ動いていたのかと思ったがそうではなく、酷い目眩のせいだった。
登山バスのバイトも5年目を迎えた
思うのはシーズンインのプレッシャーと
山の晩秋に登山シーズンが終わる わびしさと寂しさのコントラスト
遅い春のまばゆい新緑のなか、雪渓には残雪のある山へ
登山者を送り出すとき今年も始まったなあと思う
やがて来る山の日と、お盆の最盛期の繁忙に追われるうち
3000mの稜線には秋めいた風がやってくる
そして稜線の岳樺の黄葉がはじまり、カラマツの黄葉が降りてくる
9月の秋雨前線の季節が終わると
深い空から落ち葉がきて カサコソと秋を告げる
10月も終わるころ 冷たい雨の上がった朝
3000mの稜線に 白い雪を見たとき
身が引き締まり 信仰じみた 厳かな気分になる
その間およそ四か月ちょっと あっというまに終わりがくる
そして自分も ひとつ年を取る(笑)
60代後半の5年という大切な時間を このバイトに費やした
それがなければ 人けの薄い山へ テントで向かったろう
正直そのことの悔恨が 胸にあまく疼く
それを補ってくれたものは 多くの愛すべき登山者との出合いだった
この写真は私にとって大切なもの
山梨へ引越しの前夜10月30日の、これが27年のこの家の最後の灯り。
7年… 過ぎていったこの時間
写真の片隅の 邪魔とされる日付
時を経て いつしか重みを増し
今やこの数字が写真の主役となった