JOURNAL SKIN
by : DIGIHOUND L.L.C.
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Higashinada, Kobe, Hyogo JAPAN
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ドキュメンタリーならともかく、あまり小説は読まないのに、その舞台を訪ねるとは我ながらミーハーなものです。
2015便はまもなく終点に到着いたします
どなたさまも、お忘れ物ございませんよう
お乗り換えの2016便が、よき旅路でありますようお祈りいたします
---2015ウインターバス最終便 清里より回送便にて---
一昨年に急死された山の先輩だった森永さん
私がいちばん敬愛した方だった。まったく癖らしいものがなく
その品格はまるで無味無臭とでも言えるアクのなさだった。
25歳も年下の私は、森永さんのような雰囲気の人間になりたかった。
時折、この世にいないことが無性に寂しくなり、叫んでみたくなる。
一緒に行ったことのある道中を辿ると、その辺りで話した内容まで甦る。
人の影響を受ける方ではない私の、この森永さんに対する思慕はなんだろう。
この写真は南アルプスの聖岳へのアプローチ、なにやら寂しげな後ろ姿---
南の果てへ行っていた太陽が回帰線にタッチし、いよいよ北へ帰り始めます。
太陽はもう、春への歩みを始めるのです。この日を元旦とすればいいと想うほどの壮大な分岐点なんですね。
古代人は、暗く寒い冬から、暖かい春へ向かう転機となる冬至の日を待ちこがれ、神聖な日として祀っていたであろうことを、遺跡から読み取れます。