JOURNAL SKIN
by : DIGIHOUND L.L.C.
〒658-0001
Higashinada, Kobe, Hyogo JAPAN
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昔からこの時期になると日本海側の景色に呼ばれているような気になる
山国生まれだから故郷でもないのに、恋焦がれる気分がなぜなのか分からない
そのおかげで冬山にいかなくなったのは良い方向転換だったと思う。
私は、こんなふうに用済みになって放置されたものに目が行く癖がある。
何を偲んでいるわけでもないのに、そんなふうに見てしまう。
ことに最近は、私自身の境遇も似たようなものだからだろうか
これは数年前の夏、南アルプスの聖岳と赤石岳の間、兎岳を越えたあたりです。
たぶん熱中症だったのでしょう、気分が悪くなり昼過ぎからテントを張り僅かな水で水枕にして養生しました。
戻るも征くも3000m峰を越えねばならず参りました。しかし幸いなことに一晩で回復した翌朝の写真です。
私が買ったカメラのなかでいちばん高価だったのがハッセルSWC。
25年ほど前、予期せぬ原稿料が入ることになったので、一生ものと思って買ってしまった。
その後デジタル時代になって、他のフィルムカメラがクズ値同然の中、さすが孤高の高値を保っていた。
記念に持っているつもりだったがもう出番もないことだし、フィルムがあるうちに手放すことにした。
人間の所業のうちで、この建造物は雄大で惹かれる。
しかし受益者ではあるが、こんなことをしていいのだろうかとも思う
その姿には孤独と、課せられた重圧を感ずる
これは弟が所有している4W73トラック。たぶんもう放置して20年は経つだろうか。
「あのキャリア、どうしようか」と時々相談は受けるけれど、二人して、うーんと唸るだけ、、、