JOURNAL SKIN
by : DIGIHOUND L.L.C.
〒658-0001
Higashinada, Kobe, Hyogo JAPAN
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11/9日で南アルプス林道は閉鎖し、最後まで運行していた定期バスも終了しました。
バス停標識が撤去され、2014年運行時刻表示をはがします。
夏場は賑わったロータリーが急に無機質になり、葉の落ちた冬木立の空間に戻ります。
シャッターを締め、無線のスイッチを切り、消灯を確認します。
次に明かりがつく8ヶ月後の6/25日まで—ここに淀む沈黙の時間を想像します。
下降で解らなかったルートを逆から辿れば解明するはずです。
9日で運休するバスを発電所で止めてもらい、トンネルを一つ抜ける。
曲がっているので真ん中は真の闇、怖かった。
林道から吊り橋への下りは予想以上に怖かった。落ち葉で滑るしルート不詳。
所々ロープがあり助かりました。
南アルプス野呂川左岸の鷲住山は登る山ではなく降りる山である。
冬季の北岳を目指す登山者は夜叉神峠から長い林道を歩き、野呂川に張り出した急峻な鷲住山を一気に400m下降し、対岸の池山吊尾根に取り付かなければならない。
夏山の期間は広河原という恵まれたベースから容易に登れる北岳も、冬山となると格段に敷居の高い山になる。 のっけから急下降で始まる登山というのはモチベーションが下がりそうだが、これも冬山という自虐的な(?)遊びのプロローグなのかもしれない。
私は大きくよけて通過した。バックミラーを見るとタクシーの運ちゃんが猫を抱えていた。
猫へ届け..せめて手向けの運ちゃんの心… …でも私に同じことができるだろうか…
日除けテントの中で彼と昼の弁当中、一匹のアブがうるさく寄ってきた。アブが静止したとき、彼が手を挙げ 「いい?」と私に聞いた。アブを叩いていいか?、と聞いたのだ。私がいなければ彼はアブを叩いただろう、私がアブを殺すことを嫌うかも知れないと思い、確認したわけだ。「やめてくれ」とも言えないので黙っていたら察したらしく、彼は手を下ろし、アブはどこかへ飛んで行った。
検査の手法は文字通り目前で行われるので解りやすく説得力がある。
両目で見ているので悪い方の特定からはじまり、引き算の手法で要素を絞り込んでゆく。
眼底撮影のカメラがドイツのツアイスだったので、より検査の格式が高まる(笑)
いったいこの眼底カメラの値段はいくらするのだろう。双眼鏡でさえツアイスは国産一流のニコンやフジノンのおよそ5倍から10倍する。そのニコンでさえ一般市民(?)が買う感覚からいったら10倍という高価なものだ。 つまり庶民感覚のおよそ100倍といったバカみたいな価格の光学製品がツアイスというブランドである。 こんなものを信者は有難がって買うのだから酔狂な世界と言える。
アクティのオートチョークは始動時の低温に過剰反応する。2000回転以上にもブン回り近所迷惑だし始動時摩耗が気になっていた。
いよいよ冬の気配になってきたので再度なんとかならないか取り組んだ。
一時はバイメタル部分を交換してみようかとも思ったがそれで治る保証はない。いろんなスクリューがあるのでリセットできるようにマーキングをしてやってみた。
…3000mの稜線に雪がきて.今年の無雪期登山シーズンが終った。
8月は天候に恵まれず.9月がピークになり.例年にない集中になった。
槍が岳の狭い頂上は3時間の順番待ちの状況だったという。 …どうやら空前の登山ブームらしい。
登山口のレストランにカラフルな新品のザックがずらりと並び.サンプルの展示品かと思ったら食事中の登山者たちのものだった。なかでも新規参入の若い人が目立つ。
20年ぐらい前までは中高年登山者が老齢化したら山は終わるのではないかという危惧があった。しかしこれだけ若い人が参入すれば当面は安泰ではないだろうか.高齢化社会の中では貴重な現象でもある。
そのきっかけは山ガールと言われた方々ではなかったかと思う。それまでの灰色の世界に彩りが加わり山が活気づいた。 …若い女性を取り込むことができれば他の客層はついてくる…事業などのそのセオリィは登山界にもあてはまるようだ。
…自然の成り行きであるが気になるのは槍とか剣岳.穂高のような超ブランドに人気が集中し.オーバーユースが見られることだ。来シーズンが天候に恵まれたらその山域の山小屋や登山口の駐車場など対応しきれないのではないかと思う。それに前剣の登りや北穂南稜.槍などの集中箇所などでの人口落石も気になる。