JOURNAL SKIN
by : DIGIHOUND L.L.C.
〒658-0001
Higashinada, Kobe, Hyogo JAPAN
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あまり美しくはないけれど、珍しいのでつい撮らされた。
今朝の6時ごろ、南アルプス白根南嶺、這松尾のあたりの笠雲に沈む月
雲に沈むといっても実際は38万キロの彼方。その距離の違いを経てこの大きさ
中天にいるときは感じない天体のスケールを、地表との対比で感ずることになる
このキュートなトラックはべつに可愛らしさを狙って造ったものではありません。
大まじめで350kg積みの働くトラックとして設計されたのです。
しかし今日の視点でみるとなんと可愛らしくみえるのでしょうか。 当時このトラックをかわいいという人はそういなかったはずです。
感性というのは個人のもののようでいて、多分に時代が産んだものでもあるようです。
エンジンは2ストローク空冷2気筒360ccというもの。それがスカスカなエンジンルームに収まっています。 それ故に荷台の広さが犠牲になりました。バイクなど積むときはアオリを開けてチェーンなどで固定したものです。 パワーは18Ps/4800rpmというもので白煙を吐いて走りました。
この車は神奈川時代によく通った道の脇にありました。 解体屋さんが見つけてきていじっていたようですが、その後どうなったでしょうか。 どこかで元気に走っていてほしいものです。
屈曲したカーブはかなりトンネルや橋によって走りやすくなってきた。 丹波山を過ぎて小河内ダムにさしかかる辺りのトンネルに入るとオルゴールのような音楽が聞こえた。 ドライバーを癒やすため、トンネルの中に入るとセンサーが感知してメロディーが流れるのか、、。次のトンネルでも同様の澄んだ金属音のメロディー、、さすが東京都、これからこういうサービスを導入するのだろうか。、、、と思っていたら今度はトンネルの外でもその音がする、、、まさかこの辺り一体に流れるメロディーなのだろうか。、、、このあたりからやっとある疑念が頭に浮かび、広くなったところで路肩に止めた。
さてどうやって固定しようかと持ち上げたらポロリと落ちた。破断面はなく、ただ外れたように見えたが内側のパイプが腐食していた。 音量が増すわけではなかったので支障はなく、そのまま往復できた。娘のロードスターNAのステンレスマフラー、腐食とはいえ弁償をするはめになるだろう。
ふだんは端正な鉄塔ですが、こうしてカバーされると途端に不気味です。
ことに闇夜にヘッドライトに浮かび上がるシーンなど、ぞっとします。
しかしその存在感には撮らずにはいられません。黒枠は6x6ポジフィルムのフレーム。。左の二つの切り欠きがハッセルの証。だからフレーム枠込でスキャンした訳では、あります(笑)
緑濃い山村の風景、この中でいま居住しているのは一軒しかない。
右手にあるわりと新しい家屋は集会所だが、もはや一軒では集会も成り立たない…
私が故郷を巣立ったのは45年前だが、それは田舎が賑わいをみせていた時代だった。
団塊世代が子供時代、5月の節句にはそれを祝う旗が一面に賑やかだった。
山の上まで開墾された畑から畑仕事を手伝う同級生が手を降っていた。いまその畑地はヤブになっている。
久しぶりに訪れてみれは半数は空き家になっているというその現状に愕然とする。
都市部に住んでいると頭では解っていても風景としては実感しづらいことだと思う。
故郷に帰省するということはこういうことなのか…そう思った。