2022年09月02日 09時40分

立石の尾根から吊尾根への小樺尾根とタル沢 古の経路

北岳の古道を探って見たが,五葉尾根,鮎差,荒川からの吊尾根,その何れも片鱗すら確認できなかった。
最近になって奈良田への年配の乗客が立石沢の全貌が見える処で降り,吊橋の痕跡を見たいとの話を聞いた。なるほど五葉尾根古道は立石とシレイ沢辺りで野呂川に降りていた筈だから吊り橋があった可能性はある。確認できれば即ち五葉尾根古道の痕跡となり立石への古道を確認できるかもしれない。
話を聞いた3日後,芦安発0515のバスで立石に向かった。
2022年08月23日 14時40分

(ボーコンの頭からのバットレス四尾根
上端が通常マッチ箱のコル)
車掌を担当したバスに若い女性2人が乗ってきた。ザックには赤いザイル。9ミリにしては太い。聞いたら9.5ミリで50mという。2人で四尾根を登ると言うのが何とカッコいいことか。
『山ご飯』とか言う最近の向きの中で,こんなパーティも居るんだ‥私の羨望の眼差しに『参ったか』と(^^)見下されるかと思いきや
『大丈夫でしょうか』と謙虚な言葉。私を先輩と見て花を持たせたのか‥2人がたまたま,同じバス切符売場のオジサンA(^^)が50年前に最難関の中央稜を登攀したと聞き崇拝の念からの『大丈夫でしょうか』かも知れない。
バスを降りる時キリリとした面持ちで『行ってきます』ここでの意図的に儀式めいた挨拶は大切で大袈裟に言えば遭難防止への一助になるやも知れない。この2人が登攀を達成し,満ち足りた面持ちでバスに乗るのを見たいと思った。
憧れと試練 緊張と達成感 それが山の心であり
この仕事はそこに立会える善さがある