化粧‥
むかし面白半分で化粧をされた。面映いだけで、特筆すべき妖しげな心境の様なものはなかった。
現役時代に取引先との商談で相対した方が
『私のこと,女性だとお想いですか?』と言われた,
事前のアポで男性と知っていたから否定したが,鋭い問いかけだった,実際の印象はかなり女性だった。
つまりトランスジェンダーの管理職の方が,取引先の私が、それをどう捉えているか訊かれた訳だ。
当時の時代背景で,そんな管理職を置くことに私は,ジェンダーフリーの先進性と好ましい社風を感じた。
しかし化粧とは何だろう 『化粧』という小説があった気がするが‥
単純にはセルフケアであり,メイクアップだろうが,何かそれを越えた精神性を感ずる。
鏡に向かっている姿は,男には立ち入れない世界を感ずる。
人様の前に化粧もしないで‥なんて趣旨の言葉を訊くにあたり,化粧とは礼節のようにも取れる。
あの姿にはなにか覚悟のようなもの‥ むろん隠蔽(笑)もあるだろうが 自己肯定感のマインドもあるだろう。
男のそれは,せいぜいネクタイの結び目を確認するぐらいしかない。
川端康成の『化粧』に何が描かれているのか…また、 誰か女性の方に その境地を訊いて見たいと思う
カテゴリー: all | 執筆者: Toshio Kazama