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<body bgcolor="#FFFFFF"> <p align="center"><font size="3"><em>Race Across America 1997</em></font></p> <p align="center"><font size="4"><strong>レース前ミニ知識</strong></font></p> <hr size="1"> <p><strong>今年の注目点</strong><ul> <li><strong>コースの変更</strong><br> <font size="3">初日から二日目にかけて、カリフォルニア州を出る地点で、</font><font color="#FF0000" size="3"><strong>昨年にもまして苛酷</strong></font><font size="3">なラスベガス方面への北上ルートが採られた。このため、昨年はそのままアリゾナ州へ入ったのだが、今年はネヴァダ州の南に一旦入り、その後アリゾナへ南下となる。観光でご存知の方も結構おられるだろうが、夏のこの周辺の気温は</font><font color="#FF0000" size="3"><strong>軽く40℃を超え</strong></font><font size="3">、家族連れで行ってはならないとすらいわれる。また、この夏はフェーン現象から、日本冷夏・アメリカ猛暑とも予想される。<br> 例年、ビギナーなどが脱落する</font><strong><font color="#FF0000" size="3">最初の「ふるい」</font><font size="3">がこの</strong>地帯だけに、桜井がこの地域を通りぬける時の順位と、体力の消耗度が、後半の無理の利き具合を左右する。<br> また、その後、横断コース上</font><font color="#FF0000" size="3"><strong>最高標高10,000フィート</strong></font><font size="3">を超えるコロラド州を抜けた後、テキサス州北部山岳地帯を通過する。地図上から想像されるアップダウンの連続が、後半への体力を静かに浪費させるものと思われる。<br> レース主催者の憎たらしいまでのこの仕掛けに、果たして選手の体力はどう応えるだろうか。</font></li> </ul> <ul> <li><font size="3"><strong>人間とマシンの長距離走行の耐久性</strong><br> 昨年は自転車</font><a href="http://webster.idcd.com/capa/raam/raam25j.html" target="main"><font size="3"><strong>フレームがクラック</strong></font></a><font size="3">。最後までもつか、大いに危ぶまれた。今年、桜井はこれまでの経験を活かし、各種条件を吟味。より配慮した自転車で望む。経験のあるクルーと選手にとっては、それを活かす最大のステージである。<br> 一方、クルーの大半は初参加。選手が完走するためにはクルーの支えが不可欠。ところが、初参加でアメリカ大陸の大きさの概念がない方にとって、ステージレースのような仕切り直しのない、ほぼ無休の八日間のレースのスケールが体で分かるのは、ようやく二日目の夜から三日目。タイムステーション5、6といったところで、<strong>数で一割のタイムステーションにたどり着いたに過ぎない</strong>と気付く頃、ようやくその実態が分かってくるのだ。</font></li> </ul> <p><font size="3"><strong>各部門解説</strong></font><ul> <li><font size="3"><strong>女子ソロ</strong> </font><font size="2">過去最高記録：シアナ・ホーガン選手（米）1995年 9日3時間11分</font><font size="3"><br> 昨年、女子ソロ選手は強豪セニア・ホーガンを筆頭に、軒並み脱落し、完走者は皆無だった。お尻の傷みが酷く、耐え兼ねたのが理由だったが、過去に幾度も部門優勝している選手ですら、本番でこのようなアクシデントに見舞われる。今年は果たしてどのような闘いぶりを見せてくれるだろうか。</font></li> </ul> <ul> <li><strong>男子ソロ</strong> <font size="2">過去最高記録：ロブ・キシュ選手（米）1992年8日3時間11分</font><br> 実は、桜井の二日目くらいまでの戦績は非常に良く、過去二回とも首位についている。ペース配分からすれば抑えても良いかと思うくらいだが、実は、優勝クラスの選手というのは、初日の砂漠に入るまでのペースは非常に早い。そして、ここでそのペースに釣られてペースアップするため、基礎ができていない選手は脱落する、というわけだ。<br> トップベテラン、チュー選手をはじめ、強豪がひしめきあうクラスであり、完走することだけでも、大きな価値がある。勝つのは選手一人だが、サポートチームなしでは走れない（最低三人のサポートクルーによるペースカー伴走が義務づけられている）。勝てるチームのサポートは、それだけ強いクルー陣でもあるわけだ。</li> </ul> <ul> <li><strong>タンデム</strong> <font size="2">過去最高記録：男子 8日8時間8分・男女混合10日22時間40分</font><br> 二人乗り自転車による挑戦。一人で走るソロ、あるいは複数で交代しながら走るチームに比べ、息が合わねばならぬ点で、厳しいものがある。</li> </ul> <ul> <li><strong>チーム</strong><br> ソロに比べ、リレー形式で四人が走りつづけるチームはやはり早い。これが自転車か、といつも驚いてしまう。今年も、全米各地に加えブラジル・カナダ・オーストリアと国際色も豊かである。</li> </ul> <blockquote> <p><font size="2">過去最高記録</font></p> <blockquote> <p><font size="2">男子 5日6時間4分<br> 女子 6日12時間28分<br> 混合 6日4時間44分<br> 男子50才＋ 5日11時間21分<br> 女子50才＋ 7日17時間30分<br> 男子60才＋ 6日20時間27分<br> 男子70才＋ 9日2時間27分</font></p> </blockquote> </blockquote> <blockquote> <p>この他、今年は参加選手がないようだが、50才、60才以上といったクラスもある。一昨年はアメリカ人スーパーおじいちゃんチームがトライしていた。完走こそ逃していたが、その元気さには恐れ入る。記録は上記の通り。日本のスーパーじいちゃん・ばぁちゃんはいずこ？</p> </blockquote> <p><font size="3" face="ＭＳゴシック"><strong>RAAM97 参加選手一覧</strong></font><font size="2" face="ＭＳゴシック"> （*印はルーキー）</font></p> <p><font size="3" face="ＭＳゴシック">ソロの部:</font></p> <blockquote> <p><font size="3" face="ＭＳゴシック">女子</font></p> </blockquote> <blockquote> <blockquote> <p><font size="3" face="ＭＳゴシック">Seana Hogan</font><font size="2" face="ＭＳゴシック">（1995年最高記録と最高平均速度記録の保持者）</font><font size="3" face="ＭＳゴシック"><br> Muffy Ritz</font><font size="2" face="ＭＳゴシック">（93年ルーキーレコード保持者）</font><font size="3" face="ＭＳゴシック"><br> (*)Kathy Simko</font></p> </blockquote> </blockquote> <blockquote> <p><font size="3" face="ＭＳゴシック">男子</font></p> </blockquote> <blockquote> <blockquote> <p><font size="3" face="ＭＳゴシック">Fabio Biasiolo<br> (*)Andrew Bohannon<br> (*)Bill Brown<br> Aldo Calandro<br> Danny Chew<br> (*)Giorgio Chiappini<br> Tom Davies, Jr.<br> (*)Lambiase Emilio<br> Wolfgang Fasching</font><font size="2" face="ＭＳゴシック">(96年ルーキーレコード保持者）</font><font size="3" face="ＭＳゴシック"><br> (*)Mikael Henriksson<br> Rob Kish</font><font size="2" face="ＭＳゴシック">（1992年レコード保持者）</font><font size="3" face="ＭＳゴシック"><br> Ed Kross<br> Rob Morlock<br> Peter Pop<br> Kaname Sakurai<br> (*)Hans-Juergen Schmidt<br> Paul Solon<br> (*)Roy Sturm<br> (*)Michael Wilson<br> (*) denotes rookie</font></p> </blockquote> <p><font size="3" face="ＭＳゴシック">チーム部門</font></p> <blockquote> <p><font size="3" face="ＭＳゴシック">Team Brazil<br> Team Canada<br> Team Austria<br> Primal One</font><font size="2" face="ＭＳゴシック">（二人乗りマウンテンバイクによるリレー。ソロと同時スタート）</font><font size="3" face="ＭＳゴシック"><br> Team 2 Mixed Up (tandem relay)<br> Team Tandem Lightning Velo (tande relay)<br> Team PacifiCare<br> Term Kern Wheelmen</font><font size="2" face="ＭＳゴシック">（1995年に最高記録を出したチーム）</font><font size="3" face="ＭＳゴシック"><br> Team Judy Flannery</font></p> </blockquote> <p><font size="3" face="ＭＳゴシック">6月12日現在、合計22人のソロと9チームが参戦している</font></p> </blockquote> <hr size="3" width="75%"> <p>この Web ページでフレームが使用されていますが、フレーム機能をサポートしていないブラウザを使用しています。</p> <p><font size="2"><em>© 株式会社オーヴァーレヴ <br> Photos, Graphic Design and Copies © Daisuke Tomiyasu </em></font></p> </body>