ゆうべは宴会準備中に管理人から「クマがでました。夜は一人で外出しないでください」って電話があり、直後に同様の内容で有線放送が湖の岸辺に立つこの貸別荘まで響き渡った。昨日、この500メートル先でたった一人でキャンプしていたんだけどね。さっき通ったら週末で10組ぐらいはテント張ってたよ。きっと放送聞こえているはずだから、見事な夕陽みながらもさぞ心地が悪かったにちがいない。
今日は、いよいよ孫たちと友人夫妻とランデブー。なに会合地点は湖の畔に張ったこのキャンプからバイクで2,3分。余裕綽々。昨日頑張って金沢や福井をすっとばして先に到着していたから昼飯でも一緒に食える。とおもったら、姫路や宝塚からくる彼らの到着が予想より遅くて午後になる、という。それなら時間までこの付近をバイクで散歩してよう。
夜中どしゃぶり。炊事棟の屋根の下に貼ったテントの内側が稲光で真っ白に浮かび上がって寝られない。それでもまだツキがあった。午前2時頃から約2時間以上、屋根をたたきつけた土砂降りが4時過ぎにぴたりと止んだ。雨の間中、鳴くのをやめていたムシがまた元気にリンリンじーじーと合唱はじめたのでテントから這い出してみると薄明るいじゃないの。今日は雨カッパツーリングを覚悟したのにこれなら晴れそうだ。
平湯を8時頃出発。神岡に昔から変ななまえだなあ、とおもっていた「カミオカンデ」なるものが分かり易く説明した道の駅がある、という。平湯から30分ほどでいける、というからいってみようとおもったのが縁で「天の夕顔」なる文学作品にでっくわしたよ。
わがバイクは老朽馬。だからなんだか朝からエンジンの掛かりが悪い。1300メートルもある山の頂上で発作を起こしたか。「これ!、しっかりせい」となんどもキックをかけてやるがダメ。こんなときのためにわざわざキックペダル追加したのに役立たんとはなさけなや。まあしかしここは山の上。下り坂ならいくらでもあると、坂をずるずると下がっていく。これをやると一発でエンジンはかかる。
秋のツーリング日記。 秋だ、やっと秋だ。あの猛暑の記憶がトラウマになってかなかなかはっきり秋らしい気分にならないうちに、キンモクセイが香りはじめて、おわっちゃった。これじゃ冬が来てしまうで先週の週末、「能登に行こう」と発作的に決心・・・したわけではなく、週末にこの春うまれた孫の顔をみにでかけよう、というわけなのだ。しかし、俺も孫の顔を見に行く爺になったんだ・・・ま、とにかく出発じゃ。
ふう、やっとツーリング日記を書き終えた。天気予報がやっと明日から涼しくなる、といってる今日はもう12日。秋の涼風とともに帰京、という本来の計算より2週間遅い秋、だな。ま、3週間バイクで遊んでも今年の夏のスゴサに及ばなかった、ということだ。さてわすれないうちに今年の反省。
9月5日 ゆうべはさっぱり寝付けなかったおっさんMはぼやくが、なに、キャンプなんて始まったばかりならそれが当たり前。山歩きならくたびれてコテンキューとねら れもしようが、バイクのツーリングってのはスゴイ早さと距離はかせげるが、実際には全然からだ使わないから、風呂入って酒飲んでじべたで寝る、なんてこと がすぐできるわけがない。まして、昨日は暑かったしね。てなわけで、俺は4時、おっさんは5時に起きてしまった。
さて、いよいよ東京を目指して南下開始。相変わらずすさまじい酷暑らしいがすでに20日旅行してるんだからしょうがないねえ。キャンプはロクにしたことな い、というおっさんに幕営技術をちょっとは教えて、それから林道でも走ってとりあえず今日は東京の近くまでいって、翌日、一気に午前中に帰宅、と参ろう か。
一日休養、というか暑くて外になどでられるものではない。この日の福島は35度を記録したとか。ということはバイクの温度計なら40度を軽く超す。もう一 日クーラーをかけた部屋にじっとこもって、せめてその部屋だけをゾウキンがけしたり壁に掃除機をあててゴミをとったり、近くのコンビニで買ってきた週刊朝 日を読む程度しかできない。毎日バイクにのって200kmも走っていたのがウソみたい。一日の歩行距離1キロぐらいだ。
なんの根拠もなしに「9月になったらいくらなんでも酷暑も終わるだろう」とおもっていたが見事に裏切られそうだ。天気予報によればまだまだこの暑さは続くそうな。こうなったらもういくら帰京を送らせていたも意味がないか。3日の2学期の授業は替わって貰えたが10日には戻らないと。えい、仕方がないもう少し南下しrてみるか・・・てまだまだあきらめてないのね、「秋風とともに帰京」のユメを。
8月31日 朝4時前、雨がテントのフライを叩く音で目が覚める。あちゃー雨だあ。別海以来の雨。ゆうべのあのすごい星空はなんだったの。と文句言ってもはじまらない。断続的に降る雨のなかカッパ着てから晴れ間をみて表に出てさっさと茶漬けを食って携帯ラジオの天気予報を聞く。ここはケータイのつながりが悪い。天気予報によるとなんだか青森と秋田が雨であとは全部猛暑、ということらしいなんのこっちゃ。雨か猛暑かどっちか選べって、いうことじゃないの。
サーフィンに出かけるという高橋氏とおとなりの朝食の名人の酒屋の奥さんにわかれをつげる。このライダーハウスの特徴は整体とこのお隣のおくさまの用意してくれる朝飯。350円かなんかでごはんと味噌汁がしっかり昭和の味なので爺はうれしいのだ。が、今回はフェリーが偉く朝早いので喰い損なった。残念である。おばちゃんに「来年はくいたい」とかいうて未練たらたら出発。年とるとどうも意地汚いなあ。あは。