なんの根拠もなしに「9月になったらいくらなんでも酷暑も終わるだろう」とおもっていたが見事に裏切られそうだ。天気予報によればまだまだこの暑さは続くそうな。こうなったらもういくら帰京を送らせていたも意味がないか。3日の2学期の授業は替わって貰えたが10日には戻らないと。えい、仕方がないもう少し南下しrてみるか・・・てまだまだあきらめてないのね、「秋風とともに帰京」のユメを。
出発するのを旧友が送ってくれるという。彼は車で。で、このあたりは例の「高速道路無料化実験」の対象だとかで横手から湯沢までが無料なんだそうだ。けっ こうな距離なんだな。高速道路は当たり前だがやっぱり早い、というのは丸瀬布ー旭川間で思い知ったから前ほど毛嫌いしないことにした。で、昼前、ふたたび 荷物を満載してわがセローは、前を走る車を必死に追いかける恰好で湯沢まで走って、そこから鬼首街道だったか羽後街道へ。
昼前に「きのこ家」という街道脇にある小さな山菜料理の店に案内される。なんとご主人がマタギで熊撃ちやイワナ釣りの達人らしい。「おまかせ定食」は 3000円だが、キノコに鮎にイワナになんだかんだと小鉢が10も並ぶ山菜料理。山菜はこうして食べられるようにするにはえらい手間がかかるから、こりゃ ホンモノ。なんの工夫もないけど3500円もとるウニ丼とは訳が違う。熊料理もあるそうだが、んなもん食べたくないよ。この山菜で十分だ。しっかりごちそ うになってここで分かれる。おせわになりやした。
さあて、今日はどこまでいくかなあ。相変わらず太陽は凶暴に暑いし。ま、とにかくこのみちを鳴子温泉まで下ろう。それから進路決定だ。いくつものダム湖の 脇をぬけて1時間ほどで鳴子へでる。ますます暑い。ナビの液晶も明るすぎて見えないよ。走っている間はいいが止まると汗がどどーっと噴き出す。おい東北の山の中で9 月だぜ、と太陽にぼやいてもしょうがないねえ。
マップルを見るとゴルフ場から南に抜ける林道がある。沼井林道という。結構長い。まだ時間もあるからこれを下って加美町にいくことにする。この林道のいり ぐちはゴルフ場を抜けていくのだとはしらず1時間ほど右往左往。「道案内」と書いた喫茶店というか山小屋みたいな店のおじさんに聞いてやっとわかった。こ の時間ロスはおおきい。 林道そのものはこれも結構ながくて、ムズカシサは並だがどこをはしっているのかよくわからなかった。
林道はたのしく走れても、何処を走ってるのかわからな い、というのはどうも気分がよろしくないね。しかもどうも別の林道にいつのまにかはいりこんで、南に走ってるはずが東になったりよおわからん。でている看 板と地図の名前が違うのだ。まあ、しかし磁石での方向は間違ってないから大丈夫だんべ、とけっこう1時間近くかかったんじゃないかな。陶芸の里と地図に あって、看板には三浦征史切り込み焼き工房とか書いてあるあたりで里にでた。きっと加美町なんだろう。緯度的には古川と同じだ。
古川といえば去年の春、「桜前線追っかけツーリング」中にジェベル200のエンジンをぶっとばしたところだなあ。なんだかやな思い出の場所だ。これは無理 してさらにダートをと頑張るよりはわが福島の別荘に逃げ込んだ方がいいな。第一暑くて地図をちゃんとよめそうにない。よし、また高速を使おう。うむ、適度 に高速をつかうクセがついたみたいだなあ。いいことだ、たぶん。
古川から福島なんてのはもともとさほど関東ほど交通量もないし、道も景色もけっこうでなんの問題もなくいける。もっとも、ジェベルはそれでスピードがです ぎて心臓がやぶれて急死したんだけどわずか25ccのエンジンの違いか、セローは旧型とはいえ全く不安を感じさせない。 7時ごろに福島着。別荘で風呂浴びて、あすはこの部屋の掃除やって休養日にしよう。そのうち暑さも少しはマシになるべいさ。
執筆者: Jun