2015年01月16日 16時37分 | カテゴリー: 総合

小平の「ふるさと村」で気分は昔の百姓w

一ヶ月半に一度、毎日飲む血圧の薬をもらいにいかないかんので、ツーリング計画は延期。だが、その肝心の朝、待たないで薬をもらうには8時半にいかなあかんのに、起きたのが9時。いや8時に目覚ましかけておいたのだが、なんだか割と楽しい夢を見ておった。もうジジになると夢なんぞたいして残っておらんから、続きを見たいとおもてまた寝ちまったんだな。中身も全部忘れてアホかいなw。

 ま、しゃあない。ジジは後悔なんぞしない。してもしょうがないとわかっとるからの。プランBに移行する。いや、別になんも考えてはおらんが、寝床でスマホをとりだしてイングレス神を呼び出して、ご近所の「ミッション」を眺める。隣の駅前の「コキンちゃん」印はいかにも安易だから、もっと安易な日用にキープしておこう。天気もよさそうだからもうちょっと遠出できる。

 と、東でなく北隣の小平市に「斎藤素岩・彫刻の小径」というのがあった。小平ゆかりの斎藤素岩?もちろん聞いたことがない。こないだいった朝倉彫塑館の朝倉ナントカはまだ聞いたことがあるがねえ…ま、しかしどうでもええ。とにかくナビによれば「北へ3.7km」というてはる。お手軽である。これにしよ。

 昼飯にラーメン作って午後1時、自転車で出発。歩いていこうかとおもったが少し雲がでてきたし、わしゃ日和見主義で老後は生きることにしておるからたちまち初志をまげて楽な自転車を選択。

北へと20分ぐらい自転車を走らせるともう着いてしまった。ああ、これは小金井公園の北から多摩湖へいくサイクリングロード兼お散歩道である。何度かきたことがあるが、はて、彫刻なんかあったかいな?とおもうまもなく目の前に小さなカバの像があった。1メートルぐらいの大理石の台座にちょこんと乗っかっている。別になんてことないカバである。

 ナビはさらに北東へいけ、という。なに、この道は北東に向かっておるのだ。そういえばミッションの説明にもこの小径沿いにある、というておった。これは楽だ。いままでのどのミッションより楽だね。なんせ自転車ロードの両側にあるんだから、探す手間もいらない。そのまま1キロちょいといったところが小平駅前のスタート地点。これを南西に下ればいいだけのお気楽コース。結構である。
20150115-小平女神像.jpg
 彫刻もその気になって探すとたしかにいっぱいありましたな。海のニンフから少女、老人、女神、一通りのテーマはなんでもある。みな40cmぐらいの小品のブロンズ像。うーん、なんちゅうか、その正直いうてあまり感動したりする作品ではないような気がする。わしゃ、ゲージつのことは門外漢だが、比べちゃすまんがこないだ銀座で見たT氏の3センチもない彫金のほうがわしにはよほどええようにおもえるw。
20150115-小品ばかり.jpg

 しかし、である、考えてみればそこがこの作品群の隠れたるええところ、なのかもしれない。つまりこれがもしロダン級の逸品だったりしたら30年も無事でここにずらりと並んでいるはずがないわい。とっくにどっかの泥棒が根こそぎもってっちまっておる。それが、この作品だとちゃーんと今にいたるまで通りすぎる市民の目を楽しませてくれとるがなw。

 このコースのハイライトは自分にとってはこの彫刻群より、むしろ途中にある「小平ふるさと村」だった。小金井公園の「江戸建物館」のミニ版で小平の昔の郵便局や豪農の家、江戸時代の農民の家を復元していて中にも自由にはいれる。他に誰もいなかったから、土間に座ってちょっと「七人の侍」の百姓になったような気分。
20150115-江戸農家.jpg
 なるほど、こんなに暗くて重っ苦しい室内では日本人気質がどうも陰気で地中海人種のような明るさを持ち得なかったのはようわかる。天気の良い日でそうおもうんだから、わしもこんなとこで育ったら、湿っぽい陰気なジジになっておったにちがいない。というか、日光がはいらない室内では、結核かなんかにかかって間違いなくこの年までいきちゃおらんな。ご先祖様たちはえらいもんだ。
20150115-江戸農家内部.jpg
 半時間ほどそこですごして、あとはまた簡単ハッキング。これでミッション10個達成。25個になるとワッペンが銀色になるらしい。そういえば今朝、金色がひとつふえた。みてみたら「ガーディアン」。どこかのポータルが21日間生き延びたらしい。どこだかわからない。「now」をみたら、いま生きている自分のポータルはそこだけ。きったどこかの山の中なんだろうなあ。この「ガーディアン」というのはポータル丸ごと全部自分がオーナーにならないとダメなのかとおもったが、レゾ一本だけでもいいのか?

 さて、ま、こうして本日のお散歩イングレスを楽しめた。明日は天気がよかったらツーリング、いけるかな。山は人がいっぱいだから敬遠したいね。そういやばあさんが近所の神社がもうどんど焼きをやらなくて、門松やお飾りを始末するのに困るというておった。どこか探しにいかんとならんかしら。しかし、神社がどんど焼きしてくれんと困るですのう。ただのゴミとして捨てるには抵抗があるんじゃよ。あは、ジジじゃなあ。あすは門松を背負って処分できそうな神社をさがす「ミッション」が待っているw。

 20150115-けん玉.jpg

執筆者: Jun