2015年01月20日 21時35分 | カテゴリー: 総合

イングレスお散歩の”利息


 本日は、まずお正月のお飾り類を始末。この市では庭で焚き火をしちゃいかんことになっとるが、どうもお飾りをゴミで出すというのはワシの美学に反するよってキャンプ用の100円ショップのお盆を使った鉄板ストーブの今年初めての「実験」ということでその燃料に「お飾り」を分解した藁や門松を使うということにして。なに10分で始末できたわいさ。午後からはばあさんを連れて墓参りのあと、イングレスお散歩の利息を回収に。

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 新宿だったので、念のためミッションをみてみたがどうも若者が多い地域で、戦争も激しいらしくて、しっくりとくる落ち着いたミッションが見当たらないねえ。こりゃ諦めよう。わしゃ、昔の内藤新宿時代の寺を回るとか、内藤家ゆかりの地を巡る、なんてのがよかったんだが、「新宿ナントカを攻略せよ」などちう殺伐としたのばっかりw。

 で、帰りはあまり歩くのは好きではないばあさんをつれて、東小金井で下車して、この間みつけた農工大のミシン展だとか、その西側の八重垣稲荷神社とかをみながらブラブラと小金井まであるく。ミシンの展示の他に、紡織機が動態展示してあるところでは、専門家とおぼしき退職老人が実に詳しく説明してくれて、機械まで動かして見せてくれた。

 なにを見せてくれたかというと、横糸を織るための「杼」(ひ)という道具があるが、現代の紡織機はあれはつかわず、なんと水とかエアで横糸を飛ばすんだねえ。いくら機械を見つめてもそんなことができるとはとても信じられない、というワシらの顔を見た親切そうなその爺さんはニヤリとわらってやってみせてくれた。

 ほんとうに左側のノズルから、1m以上ある反対側の受け口まで水や空気とともに糸が飛んでいくんだわ。ちょうど蜘蛛が口から糸を吐き出して風にのせて運ぶ、みたいな感じ。ただしレーシングカー並みのスピードでふっとばして届くやいなや縦糸がガシャン、とおりてまた横糸がシュッと延びて、30秒あまりのうちに10センチ以上のワイシャツやジーンズの生地が織られていった。早いのなんの。「杼」の発明には何千年もかかったわけだが、それを超えるこの仕組みはこの50年ぐらいに、チェコやオランダで考えられて日本のトヨタやプリンス自動車が開発して世界中に輸出して外貨を稼いでおったのだそうだ。

 いや〜、いいもんみせてもらった。あの「ガラ紡」の機械がガシャポンと動く映像は何度もみたことがあるが、その現代版はこんなにすごいんだねえ。こういうのも「人間ちゃあ、すごいなあ」とおもうから心身によろしい。なんせネットなんぞみてると「人間てなあ、ろくなもんじゃないなあ」みたいな話が多すぎるですからのう。きょうはばあさんもよろこんでくれたし、イングレス様のご利息でたのしませていただいた。
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 これは八重垣稲荷のおみくじ。この狐の張り子の中におみくじがはいっている。ジジは中吉だったわい。うんうん、それぐらいがちょうどよろしいてえもんだ。

執筆者: Jun