2018年12月01日 20時49分 | カテゴリー: 総合

つきいち山手線途中で逃亡w

 今日は例の「つきいち山手線一周」に参加。別にそう歩きたいとかおもっとらんのだが、久しぶりに連絡をとった知り合いがなんと、脳梗塞をやってちょっと言葉が不自由になったという。まあ、たいしたことはないそうだが、話を聞いとるとどうみても運動不足だなあ。年寄りはあちこちの部品が錆びつつあるから、油さしてまわさないとノッキングを起こすのだよ。

ま、爺だから、この年まで無事で生きてこれたのなら、それで良いといえば良いのだが、うっかりすると、寝たきり老人、になっちまう危険がある。で、おせっかいながら、あんた歩いたほうがいいよ、と誰でもできるスポーツとしてウオーキングを推薦。きっとよれよれにみえる爺ババでも、こんな力があるのか!と驚くに違いないので紹介したのだ。
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 紹介してしまった以上、自分も行かないわけにはいかん。で、朝6時に起きて、7時半に上野駅に到着。上野も、よほど金をかけたか、一見えらくおしゃれになって、ハイセンスっぽいお化粧をほどこしている。かって、家出娘とそれを狙う悪いやつらが、高校生の自分の眼にも分かったほどの、あの大きな駅構内には、なんかムンク展だのいろいろな大ポスターとかはってあって、「美術の上野」に化けおおせとる。でも、駅を1歩出ると、ちゃんと歩道の上で布団を敷いて、週末とはいえ、もう朝7時半なのにまだ堂々と寝ている路上生活者がいたりして楽しい。なんだかうらやましいねえ。かけ布団はどうも羽根布団のように見える。ちゃんと敷布団敷いてる。広大なる”大広間”で朝寝坊ではないの。なんというても、それなりに豊かな日本なのである。
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銀杏に西郷さんの写真を自撮りで苦労してた中国人青年にシャッターをきってやって、集合地へ向かう。友人はきておるかな。
すると、ケータイが鳴って、肝心のお誘いした相手から、「今起きたばかりでフラフラして行けそうにない」と断りの電話。やっぱり無理だったか。こういうのはお誘いしても、ご縁がなければそれまでよ、なのね。「もっと強く勧めたら、あるいは違ったか」と思うこともあるにはあるが、それはそれでしょうがない、。おせっかいにも限度あり、なのだわさ。

 それにしても、ネコより早起きしたのに、なんのこっちゃい。まあ、しかし、天気がえらく良い。12月とはとてもおもえないほど温かいから、少しばかり一緒に、鉄人爺ババ連と歩いてみるのもわるくないか。というわけで、8時過ぎに上野の芸大横をあるき、岡野英泉堂とそのむかいの「オーぎょーち」という台湾菓子のお店を横目に谷中の墓地を抜けてスタート。大塚、目白、高田馬場と汗もかかずにすいすい快調ではある。
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 でもねえ、歩くことなんか誰でも出来そうにみえても、10k、20k,30kとなるとこれは立派にスポーツなんだわさ。山手線一周は44km。完全にジョギングや、市民マラソンと同レベルの運動である。東京マラソンにトレーニングしないで出場するのが無謀なように、「完歩」なぞ目指そうト思っては行けない。たとえ、自分より10歳も年上の、80歳の老人がよたよた歩いているようにみえても修業が違うのである。「キミは若いんだから大丈夫」などと、江戸時代の富士講のオン師のようなことをいう、ヒゲの遠藤入道にだまされてはイケない。彼らはウオーキングに関しては達人で、自分はシロウトなのだ。わしがひどい目にあって発奮してウオーキング・ゾンビ仲間になるのをまちかまえておるのだ、その手は食わないw.
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 たしかに、このところ、毎週2回ぐらい、1万歩ちょい歩いてはいるけどね。山手線一周は5万歩ぐらい。1000メートルの山に登れたから、というて5000メートルの山に登ったらまず死にますからな。で、まあ、2ヶ月前は足が痛くなったが、今回は平気で新宿まではたどり着いた。でも、「これぐらいがちょうど良いよ」と足がいうとりましたな。で、今年暮れにまだ、ご先祖の墓参りに行ってなかったから、大宗寺に行くチャンスなんで、ご一行からそっと離脱。ここまでで26000歩ぐらい。この先あと更に3万歩なんて、自分には無理無理。年寄りに無理は禁物。

 墓参りを済ませ、うっかりまずいラーメン食って、アメリカの知人に出すクリスマスカードを買いに昔息子がバイトしていた美術用品の安売りショップ世界堂をのぞくが、余りのセンスの悪さに辟易して、何十年ぶりかで伊勢丹へ。さすがにレベルがまるで違う。お値段も倍ぐらいするけど、…でも、1000円で素晴らしいカードが買えた。これはやはり、担当店員の給料の違いだねえ。年金ジジイの自分が行けなくても、やはり高級店には生き残ってもらわねば。伊勢丹の店員と世界堂のバイトの仕入れセンスには、山手線一周の爺ババとワシぐらいの差があるとオモタです。

執筆者: Jun