四川地震被害の羌族(きょうぞく)
張羲(ちょうぎ)君を応援するよ

檸檬屋に客で来ていた中国人に張羲君というのがいたんだ。今回の四川地震で最大の被害を受けた震源地の少数民族・羌族(チャン族・キョウ族)の出身でね。約10年前、当時16万人しかいないチャン族の中で、たった3人しか国外にでた人がおらず、その一人が張君だというんだ。「日本には自分一人しかいない」と笑っていたんだよ。知性とユーモアのある青年だったなあ。

実はみかけによらない頑張り屋で、一昨年、東大の人類学博士課程を卒業して、中国北京の少数民族の最高学府「中央民族大学」に教師として採用された。「自分は運がよくて、大學まででて勉強させてもらえたけれども、僕よりもっともっと優秀だった同級生が今も道端で野菜を売ってる。僕は、これから子供達を一人でもおおく、進学できるように国にかえったら支援運動をしたい」と帰国するとき語っていた。実際、やりはじめたところに今回の地震だった。

幸い、北京にいて本人は無事だったが、出身の四川省の民族自治区にある母校の中学校は崩壊したそうで「まだよくわからないが、それでももう何人も知り合いで両親を失った子供や、子供をうしなった両親がいる」と電話で話してた。

住枝清高近影

いずれ、張君は、間違いなく四川省の羌族の学校教育再建の為に指導者として先頭に立つしかないだろう。縁有って張君と知り合った以上、この際、張君を応援したいとおもうんだ。金額の多寡ではなく、新宿の飲み屋で知り合った日本人が、及ばずながら応援している、という気持を届けられりゃあいいとおもってる。幸い、沖縄のうさぎがもっていってくれるっていうから、募金できるひとは頼むよ。

2008年5月20日

檸檬屋主人 住枝清高
有志一同

張君が作った羌族紹介Webサイト

檸檬屋 : 東京都新宿区新宿3丁目6-11 第一玉屋ビル3F TEL:035-363-2230 FAX:035-363-2231 [ Google Map }


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