JOURNAL SKIN
by : DIGIHOUND L.L.C.
〒658-0001
Higashinada, Kobe, Hyogo JAPAN
かねてからjeepのセルモーターが空転するようになり 最近ではその確率が5割を超えた。道路に出るのが怖くなり安いリビルト(再生)品をネットで買った代金は18000円。
届いて見たらまるで新品。
リフトも何もない庭で始めたから潜るしかなく狭い上に極めて態勢が悪い。
何とかボルトを緩め外れるとき保持できないもんだからゴトンと落ちヒヤリとした。
外れてみると形状が大分違って不安になった。
左腕が入るスペースがなくて色々態勢を変えてみる。頭も腕もオイルの汚れや土埃まみれになるが構っていられない。
結局は顔の真上で片手でセルモーターを所定の位置に精密に収めその態勢を保持してボルトを締めるしかないが。万一セルモーターが落ちてきたらイケメンが潰れ下手をしたら失明(笑)…
後悔したが今さら頼めないし動かせない。暗くなるまでに終わらないと車がここで擱座し動きが取れなくなる。
いったん外に出て背筋を伸ばし深呼吸し、一発で仕留めるぞと気合を入れて潜る。
左指の微妙な感覚でボルトが噛んだかどうか察知できるかどうか…
3度目ぐらいで感じ上のボルトが入った手触りがあり、顔面にセルモーターが落ちる危機から脱することができた。
何でこんなアホな際どい作業をするのか… リフトのある工場でやれば何も危険もない単純作業である。
その後はひたすら根気でボルトを締める。ラチェットの安物は戻りが悪くせっかく回ったボルトが戻ってしまう。
『 このくそったれが 』と罵って何度工具を畑にぶん投げそうになったことか…
『 この能無しが 』と自分を罵りモノにも無数に当り散らす。
それでいて他人にはからきし愛想がいいのが情けないオトコである。
やっとこさ出来上がってエンジキーを回すとまるで新車のような頼りがいがある。
やった~と達成感に浸るが、よくよく考えれば単なる部品交換でしかなく喜びもしぼんでゆく。
翌日は晴天の中試運転で山に行ったがどうも頭が痛いし幾らかの吐き気がする。
久々に体調を崩した原因は山から帰ってのセルモーター交換だろうか…
たしかに切羽詰まって久々に追い込まれたのが応えたのだろう。
いい歳してセコく自分でやろうなんて思うから要らん苦労をする。
帰ったら一気に悪化して明るいうちから寝込んだ。
予定ではjeepでテント泊の山へ行くはずだったが翌日の今に至っても改善しない。
この好天に寝込むとはなんとアホらしいことだろう。
たかだか2万円をケチってこの代償は高くついた。
今までも何度もこういう失敗をしてきたが、貧乏が染みついたケチな性分は治らない。
forever jeep
執筆者: kazama
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