JOURNAL SKIN
by : DIGIHOUND L.L.C.
〒658-0001
Higashinada, Kobe, Hyogo JAPAN
風吹き荒れ 雨が降りつぐ
俺の心に 風が吹きあれる
何かを求めて 時はむなしく流れ
夢はかなく 人も過ぎ行く
海に向って叫ぶ
波さかまけ 岩よくだけろ
俺の心に おそれはないさ ないさ
必殺仕事人のテーマ「荒野の果てに」の歌詞から文言を抜きだし、適当に並べてみた
いかにもそれらしく、悲壮感にあふれ、男がメロメロになる文言が並んでいる
ここは能登千里浜、ここを走るとき、男は正義感に浸り、背筋も伸びる
まさにこの文言のような気分になり、このひとときに酔える空と海である
男のアキレス腱が、この悲壮感であり、例えてみれば、戦地へ向かっていく心情だろう
DNAの古来から男に課せられてきた、戦うことの恐怖にうち勝つために、美意識が付加されたと言える
マーラーやブルックナー、ワーグナー、ピンクフロイドなど、私の好む音楽は、みんな悲壮感に満ちている
そして実際に戦意高揚に利用されたりもしたが、もとより音楽の罪ではない
ここをつかれた純心な男たちは、簡単に正義感に魂を震わせ、身をかえりみず前進する
その危なげな純情と子供っぽさはまた、男という生き物の可愛げでもあるのだろう。
執筆者: kazama
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