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2017年05月13日 16時26分 | カテゴリー: 四輪駆動車

ジープの乗りやすさとは何か

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( 燃えるゴミの日 大仰にジープで来る )

息子から返納になったジープの車検がもうすぐ切れる

車中泊が快適なサンバーとアクティの軽トラがあれば充分やっていけてジープの入り込む余地はない

まして最近はオフロード嗜好もなく、オープンも好きではないとなれば過去の遺物のような乗り物である

稼ぎのない身分に三台の車や複数のバイクというのはいかにも分不相応である。

ならば経費節減で今後はユーザー車検にしようと意気込んだものの、相談したらヘッドライト照度がギリギリらしい。すっかり意気消沈してお預けにしてある。

しかし最近感ずるのはこの車のえもいわれぬ乗りやすさである

こんな乗りやすい車はない、といった感想だが、40年近く前の古色蒼然とした車が今の観点で乗りやすいわけもない、私は自分の感覚を疑った。たぶんそれは私の車歴の殆どがこの手の車だったことによる馴染みからくるのだろう

乗りやすさを感じたのはしかし最近になってのことである。久しく軽四輪が多かったことと、息子のクラウンコンフォート(タクシー)のイージードライブぶりに触れてみた反動もあるかもしれない

ジープの法外な路面からの反動は車の挙動を把握できることに通ずる。あんがいロールしないことも好ましい。

またキャブレター吸気の人間臭さやハンドチョークの手加減も内燃機関の息吹を感ずる

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いまどきこんな素っ気ない車があるだろうか。塗装した鉄板むきだしのインパネに灯りがともるとき、それだけで温もりと、充分な居心地の良さがある

オープンが好きではないといっても嫌いというわけではない。しかし幌で風雨をしのぐことは山のテントと同じで痛快な良さがある

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( 数少ないオープンの写真 )

質実な態度を表す言葉として「足るを知る」というのがあるが、ジープにはそれがある。機械と人間の、程良い関係がある

ジープに乗るとき、自分自身もちょっとだけ質実な気分になる、そんなとき、機械から感化されている自分を感ずる。

クルマに限らず、いまどきの進化した、ついていくのがやっとな機械ではそんな余裕はない。機械に先行される時代がやってきたといってよく、その反動がジープの懐かしさがないまぜになった「乗りやすさ」という感覚ではないだろうか

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執筆者: kazama

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