数学セミナーは,
従来の古く堅苦しい数学の指導法への疑問に応える試みとしてスタートした, 高校生のための手作りの数学教室です. |
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数学セミナーの歩み 数学セミナーMathematica は,大学受験に必要な数学を楽しく学ぶ教室として16年前から芦屋で活動を開始しました.途中,震災により教室が全壊するというアクシデントもありましたが,希望大学に多くの合格者を出し,好成績を残すことができました.また,全国模試(旺文社,河合全統,シニアテスト等)で数学全国一位の成績を修めるものも多数輩出し, 受験数学にも数学本来の面白さや発見の喜びがある という,われわれの姿勢の勝利だと自負してます. 数学セミナーMathematica の講師は長年予備校で数学を教えた経験があり,予備校には予備校の良さがあることを知り尽くしています.しかし,不特定多数を相手にした板書だけの一方通行の授業では,知識を伝えることはできても,学生の力を“はぐくむ”ことが困難だという悩みもつきまとっていました.その“解消の場”として,このセミナーをますます発展させていきたいと考えて試行錯誤を繰り返しております.
数学セミナーの願い われわれは,教室で教科書の批判や学校数学の批判を意識的に行うことがあります. 古くて有害なものや,誤った考えかたに目をつぶって,楽しく意味のあることを学ぶのは不可能だからです.われわれの教室が受験専門塾だとして,そのようなことを学生達に語るのは場所が違うという意見もあるかも知れません.しかし,われわれはそんな大人達の意見を聞くつもりはありません.大人達は,ことこれに関しては被害者ではありません.われわれは,被害者にこそ本当のことを語るべきだと思うのです. 大学入試の数学はまるで生き物のように,毎年わずかの変化を積み重ねながら学びやすく興味深く,かつ健全なものへと今も変貌しています.受験競争という一つの悪の中で,このように知的に健全なものが生まれたことは皮肉でもあり,奇跡的にも感じます.これに反して,教科書は旧態依然とした無味乾燥な記述に終始し,公教育の現場で高校生達に押しつけられている数学は,古色蒼然,堅苦しいお作法のようなものだけがが強調されているのが現状です.そのような状況の中で,何の見識もなく易しいものから難しいものをただ並べただけの傍用問題集を,いわれるままにこなすのにきゅうきゅうとしている学生達が,しだいに数学への興味を 失っていくことは当然といえば当然のことだと思います.
世間には,ごく小数ではありますが,高い見識をもって教壇の上で奮闘している先生方もおられます.私もそのような先生とめぐりあい大きな影響を受けた一人で,だから,このような仕事をしているわけです.が,しかし 時代は大きく変わりました. 学生達は,高い教壇の上からではなく,同じ目線から,現在自分がつまづいているところ,困っているところに対して適切なアドバイスを求めているように見えます.実際,われわれの教室では,教壇の上からでは決して見えないような,一人一人の学生がもっている良いものや,欠点が発見されることが多々あります.特に,一見支離滅裂に見えていた学生の答案の中にキラッと光るものを見つけたとき ─ こんなときほど教師冥利につきるものはありません. われわれのこのような思いが結晶して生まれた数学セミナーに,数学嫌いから数学オタクまで,さまざまな学生が集い,のびのび生き生きと楽しく数学を学び,真に知的な若者に成長していってほしいと願っています. |
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