2005年08月25日
ワープロ一太郎に作家ヴァージョン

その名も、「一太郎文藝」やっと日本にも小説などの執筆を援助するワープロが出てきたかと思いきや、変換辞書のチューニングと入力インターフェースの改善、そして原稿用紙風出力フォーマットを備えた程度だそぉな。ガッカリ。 :cry:

英文では、小説や脚本のための支援機能を持つワープロが使われていると聞いたことがある。それも、数年前の話だ。登場人物の性別設定などから、口調の矛盾を警告したりする機能があるように説明されていたと思う。だから、文藝と聞いた瞬間、そうした機能を期待したのだ。

きょうび、ワープロ専用機も姿を消し、DTP化が以前にも増して進んでいるが故に、実際の執筆はパソコンで行う場合が多い。思考を邪魔しない変換などの円滑さを求めるなら、常套手段はテキストエディタ。入稿前に体裁を考えるなら、その段階でワープロ類に流し込んで調整するのが良い。というのも、書いている途中に重たい機能を抱えて走るワープロのようなプログラムは、結局は突然のフリーズといった障害を起こしやすいからだ。だから、調子に乗って執筆している途中で吹っ飛んだ経験のある執筆者なら、先ずテキストエディタを使うだろう。私も、CCV誌や、パソコン批評・PC DIYの連載などを執筆していた頃も、もちろんそれ以前からの倣いでテキストエディタを愛用していた。

本当に求められているのは、ワードプロセッサとしての一太郎文藝ではなく、先ずはATOKの文藝ヴァージョンやプロヴァージョンで、速度の早い入力でも絶対に落ちないというところをしっかり長所として訴えられるほど安定したものだろう。入力インターフェースや印刷機能は、その次。なんせ、テキストエディタに勝るものは、ない。専用辞書で豊かな言葉の表現を実現してくれているのはありがたいときもありそうだけれど、それだけかなぁ、これの良さげなところってぇのは…。

Macに変えてからことえりの馬鹿さに開いた口が塞がらないでいるけれど、VJEはなくなる(NEC旧八の昔に愛用していたからと買ったけれど、Pantherではまるっきり使えなかった ─ 大失敗)し、他に際立ったFEP(最近はM$の影響かIMEと言う)も見当たらずで困っていたけれど、このATOK文藝もWindows専用。それも、XPだけだそぉな。結局、縁遠い話なんだなぁ。 :-( 使いたいものでないからまったく構わんようなもんだけど、チト寂しい。

by DIGIBEAR