甲斐駒から鋸岳へ 友人Sのクライムダウン
私なら遥かにブザマなフォームに違いない

 彼は永年渓流釣りを趣味とし、本格的な登山経験は皆無だった。
沢の歩き方は洗練されていて、丹沢の沢登りでは私が確保してもらった。
 彼の本格的登山の体験を、いきなり奥穂から西穂の縦走としたのは、あの岩稜の鋭さを見せたいのと、3000mのステージへの彼の反応が見たかったからだ。

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