JOURNAL SKIN
by : DIGIHOUND L.L.C.

〒658-0001
Higashinada, Kobe, Hyogo JAPAN

2025年07月05日 19時16分

2025  picture diary


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夕映えの空と水が森 ここの夜を回想する

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衰えてゆく積乱雲

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棚山の狭い山頂に泊まった夜 その一夜は人生の糧となる
あの山に泊まったことがある。。 そうやって眺めるしあわせ(笑

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夕暮れになって 西空に顕れた 。。清姫の帯

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その意図であるかのような 北岳のうえの 一筋の朱音 



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雨の芦安 五時半 始発を見送りホッとする頃だが
台風の大雨で 林道通行止め‥10人程の登山者に案内をする
兵庫県からという方が『雨で迷ってだけど、スッキリした』と言う
私も同様に意思決定を偶然に委ねることがあって、
いったい山が好きなのかねえ、と苦笑しあう
『関西の里山はいいですねえ』と私『そんなもんですかねえ』と彼
 残念ですが またおいでください と見送る

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まだ咲いていた 葵のなごり むかしの盆

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雨の広河原。。 誰もいない 雨音だけの静寂
晴れた日の混雑を偲び この静寂を噛みしめる


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もうすぐ夏がやってくる  おもいでを連れて。。
ここのヨナクサフジの群生がおわり また来年
はや今年の半年が過ぎた 淡々と、ただひたすらに  

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 2025年の夏至の   今日の夕景‥
8時近いのに  この明るさ…
冬至には信仰に近い 想いが在るのに
夏至にはとりたて 風習も感慨も少ない
太陽が南の冬へ向かい始めるのは事実ですが‥
縄文などの古代には 暗く長い、耐え忍ぶ冬が
暖かい春へとむかう 分岐の日だったのでしょう

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緑濃き蜂城参道 江戸時代からの石垣

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海老名の夕刻 軍用機も風物詩

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雨上がりの雲が城山に 山頂から左下に 舞台が見える

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大塚古墳の晴れた空 1400年の連綿と 年のながれ

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五月のおわりは 雨上がりの雲が 山に名残の夕

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裏の畑への路に ナヨクサフジが 春のなごりを

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雑草扱いのこの花の その秘めたる美しさが 暮れる空に

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また来る春の 五月のおわりを 野草とともに この刻を


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2025年07月01日 19時05分

  。。想う昔はいずこにと。。

。。 葵の花に 訊いてみる 。。
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この葵の花への想いは 思慕といってもいいくらい

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私の子供時代 山梨が養蚕の時代を彷彿とさせる立葵の花

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それは籠を背負い 蚕の桑の葉を取りに行く 母の姿に重なる

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その葵の花が 近年は激減し 子供時代からずっとあった
道祖神の葵も なぜか亡くなってしまった

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偲ぶむかしは  いずこへと。。

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2025年06月15日 20時55分

遠い日のホタル

・・幼い息子を亡くした年の今ごろ
ホタルを川辺に見に行った
帰るとき 一匹のホタルが ずっとついてきた
:: あれは息子じゃなかったろうか、、

 ラジオで聞いた この話の哀切に胸が詰まった

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 蛍も終わりの6月末の夕、実家の兄貴と昔話をした帰り、蛍の居そうな川に寄ってみた。
何十年ぶりの竹藪のある川…そこが幼なじみの女の子が水死した処であることを思い出し、ハッとした。

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2025年06月12日 20時32分

海のホタル

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2011/6/15 丹後の水田と日本海

  山梨に越してきて物足りないのは果樹地帯なので水田が少ないことだ。 この時期になれば田植えの終わった田んぼにカエルの声が賑やかなことだろう。
日本の原風景といえば稲作であり水田なのだと思う、そんな風物詩に飢えている。もう一つは海がないが、代わりに3000m級の山があるから諦めがつく。

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2025年05月26日 17時49分

もののあはれ。。

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もののあはれ  ってこういうこと?
本居宣長に  そう尋ねてみたい

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30年は我が家の居間にあったテーブルが 
昨日の粗大ごみ収集日に家から出ていった
ありがとう と手をやった。。のかな?

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家族の団らんの中心が 冷たいコンクリートのうえに
孫の幼児用自転車 息子の座椅子。。愛しきあの時代

午後になってつい覗いてみると 回収された空間が胸に沁みた

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家人にそれを つい呟くと「そんなんでこれからどうすんの」
。。たしかに  この先には自分とのお別れまで待っている

母の命日の 墓参りの径すがら もう葵が咲いていた

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2025年05月20日 21時38分

野辺に暮れる


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裏の畑へ野辺に咲くナヨクサフジ 桃の花が終わった頃に咲く

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雑草扱いされるが 道端に群生するいっときの風物詩

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暮れてゆくそのさまの 野辺に過ぎてゆく この時に浸る

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何か気配が。。と振り返ると 畑の岩穴に棲む子狐が見ていた 

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2025年05月15日 21時43分

まつりの日。。

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神奈川に居た頃の 4月29日 近所の日月神社のまつり
かえりの石段に 妹を気遣う姉妹 若いおとうさん
その前には 肩車の 父子だろうか。。つつじ咲く佳き日

成人したいま 15年前のこの日を覚えているだろうか
私だけではなく このみんなに 愛しい15年の日々が
流れていったことを想う

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2025年05月12日 21時56分

雑念帖


。。eye contact 。。
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窓から視線、、上にはマリリン モンローらしき

‥適者生存‥
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車内に浮遊してきた植物の種子‥
移動できない植物の宿命を
何という『飛躍的』な方法を編み出したこの知性が
『適者生存』というメカニズムだけなのか
‥そこには恐るべき峻別と篩落しと
永遠とも想える長い時間を経ての結果ではあるが‥
自然界は宇宙そのものが『放置』の結果 
放置こそが唯一の合理性と力学的な安定に至る方法であると‥
しかし短いスパンで生きる私達はそれを待てない。
… 適者生存 私が生きていていいのだらうか(^^)

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mind。。
雨に濡れ 遠くの山を向いた案山子
マインドって精神とは違う内なるものって感じ
案山子にマインドはあるのだろうか。。
ないに決まってるとは思うが 雨の中こうして
山を「見つめてる」さまにはマインドを感ずる
そしてふと布団の中で、夜の畑に佇むさまを想うと
更なるマインドを感じてしまう


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茂みの中から白無垢の女が。。
この得体の知れない不気味さはなんだろう
実態は春の風に吹かれた 農業用のビニール
無機な物質による目的も意味も また主体もない造形は
それゆえに どんな想像や なた妄想を乗せることができる
美もアートも 自然という容れ物に敵わないのは
生身には真似のできない その意図のなさだと想う

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2025年05月07日 21時43分

2025 惜春譜 華を回想する

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春は武田勝頼ゆかりの慈眼寺からはじまる

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武田家滅亡に際し 遺品を当寺に預け 東にむかった

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私にとって桜の聖地は 中世の小山城址

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2025年04月03日 21時38分

教習所の桜

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 ピンチヒッターで担当した教習生の送迎。。
マニュアル免許を合格し,今日が最後の送迎の若者
『明日は山梨を出るんです』 という
ふるさとを出る胸のうちを私に言いたくなったのか‥
つい親の心中の側に想いがゆく
『お父さんいくつ?』と思わず私
『40いくつですけど 髪がかなり薄いんです』
とそこまで言う(^^)
『母が、きっとお父さんのようになるからと心配するんです』
彼はイケメンのフサフサである
『出ていかれる親は寂しいもんだから連絡してやんなさいよ』
私の息子が家を出た、あの日のことを話す
『関西ですか,遠いなぁ』 と逆に思い遣ってくれる彼

‥そこそこ親しくなる頃  終わるのが送迎の仕事である
『おめでとう じゃ 元気で』
『はい,お世話になりました』
  彼の人生に幸あれと想った

 あの日はもう 一昨年の春になってしまった
 彼は都会で 元気でやっているだろうか
   あの坂道発進の桜は咲いたろうか

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2025年03月16日 22時21分

もらい事故の日

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2月27日 公園で弁当を食べ 家に向かう交差点。。
青信号でスタートした途端 右から大きな衝撃が来た
赤信号無視による ほぼノーブレーキでの激突を受けた
スタートして直ぐの激突の印象はたぶん 衝撃により
1~2秒間の記憶が失われたのではないかと推測する
ガラスは割れドアが開かない 骨折したかと動けない
クルマは辛うじて動いたので近くの駐車場に移動した

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助手席にいた同居人はたんこぶやらシートベルトの
緊縛による擦過傷と打撲傷はあるものの、二人とも
大きな怪我はなく 警察が四人来て現場検証をする
その間 いくらかの吐き気は頭部強打によるものか。。
交差点で激突という そこに至る偶然のプロセス。。
公園で弁当を食べなければ。激突はなかった。。と思う
結果が悪ければ そこに至る過程の全てが悪かったことになる
その結果論は間違っている 弁当を食べた後いいことがあれば
同じことが良かった原因ということになり、それ以前のすべて
たとえ石につまずいたことも良かったことになってしまう。。
結果の善悪で、そのプロセスのすべてを評価するのはおかしい
偶然とは何か。。因果とはなにか 
私と信号無視の車と 今日この日の、そこに至る行動と出会い
避けうる行動はあったのか。。偶然を数値化すると確率がある
確率をゼロにはできないが 減らす行動はある気がする。。

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頭が重く、耳鳴りがする ガラスを割る頭部の強打はいかに
脳神経外科を訪ね頭部CTの検査を受ける。大きな異常なし
若い女医の問診を受ける 問答の論理性の観察はさすが
高齢の場合 一~三か月経って障害が出ることに注意という

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2025年03月10日 17時37分

 夢のなかの北欧

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 髪の毛を洗っていたら突然ある風景のイメージが怒涛のこどく頭を占領した。
 その唐突さと強さに『なにこれ?』と声を出した。
 それは過去に夢で見た風景だった。高い木のない殆ど草原状の緩やかな起伏のある大地に、地下にある家々の入り口が地表に覗いている。
核戦争に備え地下の都市構造になっているらしい。

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2025年03月04日 23時08分

遠くへいきたい。。


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‥ 遠くへ行きたい
呪文のように入れてみる
女性から頂いた写真を額に入れて
ローソクの灯りで撮ってみる
どこの街だか知らない歩道を
遠くに犬の散歩のような人が
この夢の中のような額のなかに
入って行きたい‥遠くへじゃなくても
この望洋とした あるのか分からない
曖昧な世界に 行ってみたい
去ってゆく冬への ノスタルジー?


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 枕辺に届く 遠い海鳴りの音。。 
この冬は なぜか日本海へ行けていない。。
この街並みは 何処だったろう 餘部から丹後へのどこか
濡れた路 板塀の家並み 誰かの望郷を つい慮る

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ふるさとの 
潮の香にあり 
三が日

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雪の残る家並み 郵便配達のバイクが 尊い日常を支える

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京丹後市 網野町あたり 丹後半島の突端 経が崎への路

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旧い親戚のような 灯りのぬくもり
浜坂の湯村の夜の様だ と友人がいう
ここは船宿の伊根 


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2025年02月18日 16時04分

出雲崎から角田岬 能登猿山へ

山の仕事を終えてから例年日本海へ行っていたが
遠のいていた。大寒波から雪のたよりを聞くにつけ 
情念の海に惹かれ、糸魚川へ向かった
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山から海へ。。甲斐駒の勇壮な姿に見送られ海へ向かう

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甲斐駒から更に険峻な鋸岳への、息詰まるルートを回想する

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第二高点から鹿穴ルンゼへの下降
落石の巣のようなルンゼを登行したあの日

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甲斐駒は氷瀑の殿堂 黄連谷の全貌を見せる

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日向山八丁尾の雄 烏帽子岳 松濤明も辿った頂

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高速SAの通路がこの豪雪で埋まる

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2025年01月06日 21時08分

時間とはなにか

時間とはなにか …
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元日などにふと思うのは、今日がどれだけ特別な日なんだろうという疑問…ほんとはただの1日に過ぎないが、それに暦という連番で数量化し、共通化したのは偉大なことではある。
しかし時間という実体はなく、時間とは単なる概念ではないだろうか。時計は時間ではなく時計でしかない。さらに昨日より今日の方が後であると言い切れるのか、原因が先で結果が後と言い切れるのか…
エントロピーの法則というのがあって、万物は崩壊する方向にしか変化しないという定理である。たしかになんでも風化して行く。しかしそれも風化が後だとはいい切れなくて、原材料に戻って行くようにも考えられる。
今が前より後だと感ずるのは自分自身に寿命があって、老いへ向かうという、生身の感覚で万物を見るから、そう見えるのではないか…
時間というのはひとえに命限りある生物の感覚なように思う。自然界には時間はなくて、ただ現象があるだけではないだろうか。
しかし死んでゆく自分が、万物の本来の原材料に戻って行くだけであり、岩石や空をゆく雲などの側に戻るだけだと思えば、けっこう救われる気がする。

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2024年12月26日 21時00分

2024  picture diary


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冬至信仰の私ですが 
大晦日から元旦の新年の行事は
無視と想っても呑まれます(^^)
入院してる友人から 消灯延長
6人部屋の五人で紅白みてるそうです
病院の年の瀬…沁みますね
私事喪中のため 新年の挨拶を控えさせて頂きます
どなたさまも良い年をお迎え下さい

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祈り

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これが今日の そして今年の 最後の陽ざし
あそこにはまだ 今日があるのを 消えるまで見届ける

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淡雪の蜂城参道

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12月19日 月の出 今年もあと僅か
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5時55分勝沼初の始発電車 乗務員の方 おつかれさん

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いよいよ冬姿が定着した甲斐駒

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あの雲の中はすでに薄暗いのだろうか 雲にはまだ今日の残照

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ついに甲斐駒ヶ岳が白くなった

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夜明けの大菩薩嶺に光、、登山者のヘッドランプ??
LEDがこんなに透過力があるのだろうか。。

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1202 6時38分 11月の細い月が 朝の空に呑み込まれてゆく

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goodbye 2024 December

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ぶどうの黄葉と 雲海のような朝霧

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goodbye September

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秋の意匠。。積乱雲の威厳を保ってはいるが

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ゆく八月‥
どこへ?トキの冥宮ってあるのか,そんな想いが昔からある
8月31日‥それだけで唄のタイトルになりそうな字並び 
明日から学校という絶望感に打ちひしがれていた私(^^)
あの子がよく,今日までやってこれたと想う 
夏の翳りの畑の写真‥ ニーノ,ロータの
『太陽がいっぱい』を彷彿とする,
アランドロンが逝った八月
彼こそが人類の美の頂点だったと想う,いかに美貌の女性でも,
あの生い立ちからの愁いには敵わない
美には陰が必要なのだと想う

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生まれるまえからあって
死んでからもずっと 続いてゆくもの
命をこえたものを しかと見ておきたい
それが この世に生まれてきた意味
永遠が見える
そう呟いてみたい


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