JOURNAL SKIN
by : DIGIHOUND L.L.C.

〒658-0001
Higashinada, Kobe, Hyogo JAPAN

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2025年08月31日 20時20分

2025  picture diary


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ゆく八月

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日没が六時台に 里山を南下してきた

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登山基地の芦安バス停に 度々現れるようになった若い雄鹿
警戒心を解いたのか 至近距離でも落ち着いて葉を食べている

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ゆく七月‥
収穫を終えた桃が暮れ  空に八月の月が‥
春の桃源郷といい  やがて 果実をもたらし
 桃の風景は  申し分ない風物詩 
 今年もあと五ヶ月 
メーターが何故こう映るのか?(^^)

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夕映えの空と水が森 ここの夜を回想する

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衰えてゆく積乱雲

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棚山の狭い山頂に泊まった夜 その一夜は人生の糧となる
あの山に泊まったことがある。。 そうやって眺めるしあわせ(笑

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夕暮れになって 西空に顕れた 。。清姫の帯

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その意図であるかのような 北岳のうえの 一筋の朱音 



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雨の芦安 五時半 始発を見送りホッとする頃だが
台風の大雨で 林道通行止め‥10人程の登山者に案内をする
兵庫県からという方が『雨で迷ってだけど、スッキリした』と言う
私も同様に意思決定を偶然に委ねることがあって、
いったい山が好きなのかねえ、と苦笑しあう
『関西の里山はいいですねえ』と私『そんなもんですかねえ』と彼
 残念ですが またおいでください と見送る

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まだ咲いていた 葵のなごり むかしの盆

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雨の広河原。。 誰もいない 雨音だけの静寂
晴れた日の混雑を偲び この静寂を噛みしめる


カテゴリー: 総合 | 執筆者: kazama [ 続きを読む ]

2025年08月20日 19時51分

お盆 去りぬるそわか

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お盆 去りぬるそわか。。 意味もなく そうつぶやく

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耐えがたきを耐え。。 まばゆい盛夏  終戦の言葉を偲ぶ

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迎え火の どこか満ち足りた夕刻

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養蚕時代のお盆は7月。。 葵の花はその象徴
ふるさとの残像  桑籠にモンペ姿の母と重なる

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盆休みの子の  頬を花火が染める

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酷暑のうち  いつしか立秋を過ぎた 月日のいとなみ

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平安時代からの古刹  長国寺の山寺の梵提灯が灯り

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遠い黄泉の彼方へと  おくる護摩を灯す

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今は亡き義母の  戦死した兄への想い
淡い煙とともに  遠いところへ帰ってゆく 

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送り火の翌日 バス始発乗り場に顕れた若い鹿
 その変わらぬ  生きるいとなみ 

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晩夏の酷暑のなか  しかし淡々と過ぎてゆく時のあゆみ
 亡き人を想い慈しむ  往く盆の 深遠な美しさ

 


 

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2025年07月01日 19時05分

  。。想う昔はいずこにと。。

。。 葵の花に 訊いてみる 。。
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この葵の花への想いは 思慕といってもいいくらい

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私の子供時代 山梨が養蚕の時代を彷彿とさせる立葵の花

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それは籠を背負い 蚕の桑の葉を取りに行く 母の姿に重なる

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その葵の花が 近年は激減し 子供時代からずっとあった
道祖神の葵も なぜか亡くなってしまった

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偲ぶむかしは  いずこへと。。

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2025年06月15日 20時55分

遠い日のホタル

・・幼い息子を亡くした年の今ごろ
ホタルを川辺に見に行った
帰るとき 一匹のホタルが ずっとついてきた
:: あれは息子じゃなかったろうか、、

 ラジオで聞いた この話の哀切に胸が詰まった

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 蛍も終わりの6月末の夕、実家の兄貴と昔話をした帰り、蛍の居そうな川に寄ってみた。
何十年ぶりの竹藪のある川…そこが幼なじみの女の子が水死した処であることを思い出し、ハッとした。

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2025年06月12日 20時32分

海のホタル

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2011/6/15 丹後の水田と日本海

  山梨に越してきて物足りないのは果樹地帯なので水田が少ないことだ。 この時期になれば田植えの終わった田んぼにカエルの声が賑やかなことだろう。
日本の原風景といえば稲作であり水田なのだと思う、そんな風物詩に飢えている。もう一つは海がないが、代わりに3000m級の山があるから諦めがつく。

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2025年05月26日 17時49分

もののあはれ。。

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もののあはれ  ってこういうこと?
本居宣長に  そう尋ねてみたい

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30年は我が家の居間にあったテーブルが 
昨日の粗大ごみ収集日に家から出ていった
ありがとう と手をやった。。のかな?

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家族の団らんの中心が 冷たいコンクリートのうえに
孫の幼児用自転車 息子の座椅子。。愛しきあの時代

午後になってつい覗いてみると 回収された空間が胸に沁みた

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家人にそれを つい呟くと「そんなんでこれからどうすんの」
。。たしかに  この先には自分とのお別れまで待っている

母の命日の 墓参りの径すがら もう葵が咲いていた

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2025年05月20日 21時38分

野辺に暮れる


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裏の畑へ野辺に咲くナヨクサフジ 桃の花が終わった頃に咲く

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雑草扱いされるが 道端に群生するいっときの風物詩

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暮れてゆくそのさまの 野辺に過ぎてゆく この時に浸る

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何か気配が。。と振り返ると 畑の岩穴に棲む子狐が見ていた 

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2025年05月15日 21時43分

まつりの日。。

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神奈川に居た頃の 4月29日 近所の日月神社のまつり
かえりの石段に 妹を気遣う姉妹 若いおとうさん
その前には 肩車の 父子だろうか。。つつじ咲く佳き日

成人したいま 15年前のこの日を覚えているだろうか
私だけではなく このみんなに 愛しい15年の日々が
流れていったことを想う

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2025年05月12日 21時56分

雑念帖


。。eye contact 。。
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窓から視線、、上にはマリリン モンローらしき

‥適者生存‥
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車内に浮遊してきた植物の種子‥
移動できない植物の宿命を
何という『飛躍的』な方法を編み出したこの知性が
『適者生存』というメカニズムだけなのか
‥そこには恐るべき峻別と篩落しと
永遠とも想える長い時間を経ての結果ではあるが‥
自然界は宇宙そのものが『放置』の結果 
放置こそが唯一の合理性と力学的な安定に至る方法であると‥
しかし短いスパンで生きる私達はそれを待てない。
… 適者生存 私が生きていていいのだらうか(^^)

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mind。。
雨に濡れ 遠くの山を向いた案山子
マインドって精神とは違う内なるものって感じ
案山子にマインドはあるのだろうか。。
ないに決まってるとは思うが 雨の中こうして
山を「見つめてる」さまにはマインドを感ずる
そしてふと布団の中で、夜の畑に佇むさまを想うと
更なるマインドを感じてしまう


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茂みの中から白無垢の女が。。
この得体の知れない不気味さはなんだろう
実態は春の風に吹かれた 農業用のビニール
無機な物質による目的も意味も また主体もない造形は
それゆえに どんな想像や なた妄想を乗せることができる
美もアートも 自然という容れ物に敵わないのは
生身には真似のできない その意図のなさだと想う

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2025年05月07日 21時43分

2025 惜春譜 華を回想する

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春は武田勝頼ゆかりの慈眼寺からはじまる

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武田家滅亡に際し 遺品を当寺に預け 東にむかった

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私にとって桜の聖地は 中世の小山城址

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