JOURNAL SKIN
by : DIGIHOUND L.L.C.
〒658-0001
Higashinada, Kobe, Hyogo JAPAN
桜があっという間に終わったあと それを引き継いで華やいだ桃も去ってゆく
また来年。。気の抜けたような思いのなか、その光景をふりかえる
昨年は桜と桃の開花がほぼ一緒だった
隠微な桜の美しさに対し 陽性で華美な桃は勢いがある
朝の光のなか 清涼感に満ちた美しさがある
桃の種類によって花弁の色も濃淡が変わる 盆地東部の秩父山系が背後
標高の低い方から空き始める 南アルプス方面は雲の中
すでに北寄りの朝日を浴びて 裏の畑の桃が浮かび上がる
桃畑のなかの鎧塚古墳 1400年前にこの巨石をどうやって積んだのか。。
ハイゼットは何年ここで桃の花を見てきたのか すっかり馴染んだ佇まい
犬小屋だったのか道具置き場か 人工物には物語がある
西日に一面の花が浮かび上がる
陽が落ちると俄然シックな色合いに変る これが本来の花の姿か
午前の光には勢いがある
花にはそれを愛でる人が似あう
なにやら安倍さんらしき人が手を振っていた。。。
こんな畑で仕事をするのはいいなあと思う
神座山(大栃山)への道
風が通り抜けた 春の記憶
桃の花と菜の花は引き立て合う名コンビ
花は曇りの日に本来の色を見せる 空の青の影響もなく影も出ない
花まつりの準備のため一日で設置されたプレハブ
雄大な雲の下 可憐な桃の花が暮れていく
人が去った夕刻のころ 結婚記念の撮影らしい 若い二人に幸あれと祈る
水仙の鑑賞期間は長い 日本海の水仙を想う
古木が強風に折れたのか それでも花を咲かせる
西日に映える
桃に夕日が沈む
花まつりが始まる
贅沢極まりないこの空間
続いた晴天も今日まで 暗雲がきにかかる
大人になっても この日を覚えていてほしい
出番をまつ
無事におわってホッとする
拳法の演技の出番に緊張する
ここは任侠黒駒の勝蔵の出生地、四代目の見守るなか紙芝居の上演
美女サークルによる舞踏がはじまる
花よ生命よ 春を輝け 儚く切ない この眩しさ
フィナーレは観客も舞台へ拉致 慌てて逃げる
祭りがおわり 再び静寂が訪れる
いっとき華やいだ今日という日が 西の空に去ってゆく
ひとの気配 今日のおわり
夜のとばりがしのびよる
さようなら また来年 花の佳き日
桜の咲くころから灯り続けていた笈型焼きが15日の例大祭をもって消える
次に灯るのは盛夏のお盆になる
--- END ---
執筆者: kazama
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