JOURNAL SKIN
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Higashinada, Kobe, Hyogo JAPAN

2019年01月06日 17時50分 | カテゴリー: 総合

西海の印象

今季最強の寒気団という予報に惹かれて日本海にむかった

厳しい風景に惹かれる旅行者目線にはいささかのうしろめたさがある

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糸魚川は甲信地方からの日本海の入り口。濡れた道が北陸にきた実感

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二年前の暮れの大火から、力強い復興の様子

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名高の高台の畑には必ず立ち寄る。ここからの海の寂寥感はたまらない

私にはそれが心地いいのだが、そのわけが自分でもわからない

胸の中の空気と、ここの大気が一緒になれるような気がする

子供のころは手の付けられない内向性だったから、そのことと繋がってるのかもしれない

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吹雪いては居なかったが、たぶん風速20mぐらい、立ち向かうのがやっとで撮る

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日本海というと短絡的にモノクロというイメージがあるが、モノクロが映えるときは得てして絶妙な色合いのことが多く、勿体ないことだと思う

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暮れてゆく海。茜色の彼方は親不知の険を経て能登半島。。

灯ともしごろの寄りそうような暮らし。。自らは慢性化している離れた土地の

日常というもののかけがえのなさが見える

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名立をあとに北上する。なぜかこのヤマザキデイリーストアをいつも撮る(笑)

寂しい海を背景に、見慣れたコンビニにも温もりを感ずる

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バイパスを避け 姉崎の旧い街道を走る「酒」の灯りに、呑まなくともそそられる

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海を前にした暮らし 灯りの主を想う

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車が揺れる西風の夜を過ごし、出雲崎の海岸線を走る

ここもいつも撮らされるところ、珍しいのは5月に弥彦山に登り、はるばる今は亡きオープンのロードスターで来た記念に撮った。

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場違いな高級ホテルが。。実はトリックアート。窓も階段もない平面

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みぞれ交じりの強風が吹き寄せる。。空の嘆き 海の憂い

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海は終着点。。モノは浸食され、命は亡び すべては海を目指す

どこかの山で育まれた生命が 長い旅路を終え 黄泉の海に至る

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岬近くの 浸食過程の海岸線 地学的には一過性の姿が

スパンの短い人間には永代のように見える

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穏やかな海の季節に 子どもの声を想像する今は 風吹きすさぶ冬

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佐渡まで35kmの角田岬。。荒れた海の果てまで届けと灯台の光芒 海の守護神

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吹けよ西風 呼べよ荒波 ピンクフロイドのフレーズが浮かぶこの海

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山村生まれの私には 漁場としての光景が重厚にのしかかる

農業に従事した父とともに この光景を眺めたかった。。

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ふるさとの  潮の香にあり  三が日 

ふるさとを離れ この海に望郷の念を抱く人 その想いはいかに

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沖合から雪雲が押し寄せてくる。。

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あたかも意志をもって、迫りくる悲壮感のようなものはしかし

単なる気象のなせること 意志も感情もない さらに主体もない

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その巨大な虚無を 意志や目的を生きる糧とする人間は受け入れられない

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20分ほどのアラレの嵐が、たちまち地面を白くする

この海を見ながら 中国映画「西湖の印象」のテーマを聴いた

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美しい雲が去ると明るくなる 筋状の雲という気象用語がうなずける

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海をあとに内陸にむかう 白馬への上りはかなりな雪になる

その除雪の光景は あの有機物のような海に比べ 遥かに近い

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執筆者: kazama

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