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2019年05月05日 16時21分 | カテゴリー: 総合

1986年10月 皇太子の平が岳登山

自分が年食った最初の実感は関取が年下になった時だった。相撲取りは皆んな年上だと思っていた(笑)
あとは国会議員,中でも内閣総理大臣は年上であって欲しかった。その最後の砦だった天皇陛下が退位され,とうとう陛下まで年下になり,私もいよいよ長老の域になる(泣)
私がまだ30代の頃…奥只見の山小屋もない奥地の平ヶ岳に行った。マイナー覚悟で沢沿いのルートに向かうと意外なほど整備され明瞭だった。数日後に皇太子の浩宮殿下が登山される故で納得。たぶんまだ20台の殿下の,その渋い選択に驚いた。
皇太子はその後,甲斐駒ヶ岳登山の折もメジャーな北沢ではなく遥か困難な古来の修験道の黒戸尾根を選んだ。その他も四阿山とか,北岳より先に赤石岳とか…その山の嗜好は華美でなく地味で重厚な山を困難に耐え登るというものだ。
このことは大戦への反省を一身に背負い、民の不幸に寄り添った上皇と上皇后からの資質であり,その志を受け継ぐに相応しい誠であるように思う。
揺れ動く時代と国政の中で,その礎となる天皇の誠は尊い。

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執筆者: kazama

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