JOURNAL SKIN
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Higashinada, Kobe, Hyogo JAPAN
四日前には一緒に買い物をし
昨夕は病院に入れ歯と杖やタオルなど必需品を持ってくるよう頼まれた。
しかし今日はもう旅装束…
人生の最終章を,まったく患わず逝ったのは見事というしかない。
つい1ヶ月ほど前に90歳で免許を返納し,最期の1ヶ月ほどは行動を共にする機会が多かった。
頭のいい人で普段は風間さんと言うがモノを頼むときは『民生委員さん』と言う,つまり,これは貴方の任務なんですよ,ということだ(笑) 大は『台風の暴風で屋根が飛ぶ』から小は『テレビが映らない』まで,言われたことをすれば良いから慮る必要がなく却って楽だった。
みさおさんの目に叶う男性はいなかったのだろう、生涯独身を貫いた。景色の良い生家を独りで守り,結婚を源とする^_^この世の煩わしさに距離をおいて,気ままな猫のような人生だったのではないか。
みさおさんは私の母の娘時代を知っていて,お菓子をもらったり優しいお姉さんだったという。その話を庭先で聞いたとき、遥かな歳月に胸が熱くなった。
母にとってみさおさんは可愛い下級生の女の子だったろう。
みさおさんに接するとき,空から母が
『良くしてやりなさい』と言っている気がした。
執筆者: kazama
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