JOURNAL SKIN
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Higashinada, Kobe, Hyogo JAPAN

2021年05月31日 20時07分 | カテゴリー: 総合

2021 惜春

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春は人知れぬ小山城址の桜で始まる

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武田以前の穴山氏から江戸直轄領までの要衝跡

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その夕暮れの佇まい

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たまに花見に訪れる人
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花には子供が似あう

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桜の道の 尽きる辺りが見えてきて

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桜のあとに 桃が咲く

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花は曇りにしっとりと

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最近は旧いカメラの絵がいい ニコンD3のありのまま

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永遠がみえる春の日。。案山子だけに見える時間

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桃に暮れる

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花桃の向こうに山桜 惹かれたこの佇まい

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桃のあかり

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菜の花の向こうに旭山烽火台をへて京戸山への尾根

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この白い雲に自我はあるのか。。存在に関与するのものは

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Obscured by clouds
無為なるものが 人のいとなみに 巨大な影をおとす

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菜の花畑に 入り日うすれ

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ノラ猫たちにも 暖かい日差し

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山は萌え色

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畑のすぐ後ろの山の このデリケートな春

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達澤山への尾根道を歩きたい

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カラスが長閑に舞う山稜 ここに行ってみたい

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この白い雲の辺りにいたら どれだけ幸せだろうか

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今だけのこの山稜

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人みな花に酔う時も。。五月というのに降雪があった甲斐駒の哲学

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その数日後の棚山は私の泊地 私の縁戚

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雨にけぶる棚山の幽玄

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この春に魅了された未知なる山稜 東御殿から西御殿
そこに秘められ 友人により発見された謎の遺構

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急峻な尾根を辿り 着いてみれば予想を超える城壁だった

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調査の結果は蚕種貯蔵庫と判明 明治から大正の昔の遺構
この壮大な遺跡を目の当たりにして アルハンブラ宮殿を想った
いまも回想すると あの深遠な旋律が流れてくる

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この春はコロナのせいだろうか 特別な想いがあった
燃え立つ新緑と青空のコントラストに 胸焦がす憧れを感じた
秋に惹かれていたが 命の輝きの春に憧れるのは老境かもしれない

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執筆者: kazama

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