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by : DIGIHOUND L.L.C.

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Higashinada, Kobe, Hyogo JAPAN

2021年12月22日 22時43分 | カテゴリー: 総合

淡路島へ 西国の風景

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郡上八幡の盆地から白鳥を経て山越え
九頭竜源流から福井県大野に至るのは日本海への道筋
九頭竜の源頭にひそやかに。。落人伝説の平家岳がある
能郷白山の帰路に見た、ゆかしき佇まいに惹かれた

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県道を外れ、九頭竜左岸の古道を西へ向かう

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折りしも紅葉のおわりの山に 落日の残照

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九頭竜の山と その水底に秘めた過去

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暮れる山路にあった ふるさとの碑

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昭和四十年水没 建設協力者は立ち退かれた方々だろうか

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落葉のなかの ふるさとの跡を去る

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残りたる 紅葉は照りて
長かりき 今日の山路を越えてきぬ

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水没した村への 峠に着く

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峠を越える人を その歴史を見守ってきた道祖神

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降りてゆくと 記憶のある流れがあった

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能郷白山の帰路に 遡ってきたあの日 めくるめく5月の午前
あの希望に満ちた 光まばゆい午前が この凋落 秋の夕暮れ
この真逆な表情が 四季のあるこの国の懐深さ

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大野から鯖江で泊。翌朝の越前の海 
午房平への断崖から 波間に漁船

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敦賀から小浜 高浜 舞鶴から明石へ
自家用タクシーで明石大橋を淡路島へ渡る

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海の現場 こういうのは撮りたくなる

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淡路の高殿 洲本城へのぼる  80年近い昔の日に
祖母と父と幼い兄が 山梨から淡路島の親戚を訪ねた
山梨から夜行列車の長い道のり 停車駅での夜のしじま
兄の僅かな記憶の中で 父が早朝に登城したらしいこと
父は戦時中のある日 この洲本の街と海を眺めたろうか
その後親戚は大阪に引越し、空襲で音信が絶えて今に至る
淡路島と縁戚の証しは 幼い兄の僅かな残像のみになった

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遥かに霞む四国 石槌山 剣山に登った秋の日を想う

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淡路島のくらし だれかのふるさと

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暮れてゆく 海を眺めるくらし

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淡路島を去る 淡路大橋が島を変えた

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明石から宝塚で泊り 翌日は京都北部を目指す
山中でも雅な植生は 意図されたもの故なのか

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山椒大夫の舞台になった 由良川の源流

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山岡大夫の屋敷? 地元の人に風景を褒めると、どこが?
と怪訝な態度 どこも日本の田舎はこうでしょう、と言う
この風景の洗練が 生来のこととて、何も感じないらしい

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由良川を海へむかう 漁港の古い街

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京都に来たら必ず来るところ 舞鶴漁港の変わらぬ佇まい

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十年ほど前の雪の漁港 この重厚な風景が変わらない
寺院や古跡だけでなく 暮らしの風景も変わらない
それも京都故なのか  京都は日本海を向いている

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舞鶴をあとに 若狭に向かう

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濡れた路面に 灯りが滲む これが北陸の風景

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高浜で泊まった朝 若狭富士と例えられる 青葉山の美しい姿

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美形の山の筆頭のこの山に、はるばる神奈川から登った日 
意外に険峻な二つのピークを歩いた 満ち足りたあの日

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高浜から小浜を経て敦賀 関東から日本海への玄関
右へ越前 左は若狭から舞鶴、丹後 さらに山陰へ
敦賀港へ行くこの路地へ 何故か必ず寄る

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十年前の路地 自転車は赤に変わり、そして今は無くなった

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敦賀を後に 関ケ原への道中 伊吹山の麓のプラント廃墟

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かっての巨神の如き雄姿 現代社会を支える悲壮感を度々撮った

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帰宅したらこの有様(笑)淡路島にあった阪神大地震の惨状保存

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今や雪だろう九頭竜奥の平家岳 その神秘の夜に浸りたい
(F) 

執筆者: kazama

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