JOURNAL SKIN
by : DIGIHOUND L.L.C.
〒658-0001
Higashinada, Kobe, Hyogo JAPAN
雨のなか小山城址の咲き具合を見に立ち寄る
春は真言宗の名刹慈眼寺の桜から始まる
晴れればここは 菜の花と桜の 絢爛豪華
山門と桜の古木 絢爛と貫禄
学びの場に桜 坂道発進の空に白い雲 がんばれ
訪れる人の少ない大野寺の桜
桜の美しさは この白さだと思う
標高の高い御坂の桜を訪れた人
桜のうしろは まだ冬木立の山
火の見やぐらの山村に春を告げ
乗る人のいなくなったブランコと桜 山村の典型
一番上の家まで 便りを届け坂を降りてゆく
私にとっての本命は ここ小山城址の桜に尽きる
この子たちの成長の残像と重なるからに他ならない
暗くなるまで遊んだ日を 青いボールは覚えている
年に一回の このとき
誰もいない小山城址
いつも同じことをして遊ぶ
2023年の これが正式なショット
行楽とはかけ離れた 城址の佇まい
外から見た城址はのどかな春爛漫
その護りの土塁からみた領地の風景
城内は野球場になった時期があったのか。。
土塁の上を 一周歩く
花びら色に ふたり染まって
はしゃいで歩いていたけれど
さくらの径の おわる辺りが もう見えてきて
ふいに遠のく うしろ姿を眺めてた
晴れた穏やかな城址の あのひととき
訪れた あの佳き日
南風に散る花びらを せめていっとき受けようと。。
子の成長と あの花吹雪を覚えているだろうか。。
今年の晴れた一日
遠き旅路をかえりみて この高殿に のぼるかな
花影 生きることの儚さ 尊さ
この年の桜を染めて 日が落ちる
この春の一日が 暮れてゆく
さくらの径の 尽きる辺りが もう見えてきて
季節はめぐり また来る春に あの日の径で
執筆者: kazama
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