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2014年03月24日 06時26分 | カテゴリー: 総合

甲斐之國雪害史 

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   2月の豪雪を、有史以来初としたが観測史上初と改めなければならない。

地元紙(山梨日日新聞)によれば江戸時代の勝山記(現河口湖地方の風土記)に記述があったようだ。
   武田家の時代の16世紀は現代より寒冷だったらしく、永世年間(1504~1521)に4度にわたり4尺(約120cm)の降雪があったという。いずれも交通の途絶、鳥獣大量餓死が記録され、春先には雪崩と土石流の甚大な被害があったとされている。

   しかしそれでも今回の143cmはそれを上回り、富士山西面の巨大雪崩により四合目付近のスバルラインと駐車場が被害をうけ、5月の開通が危ぶまれている。

雪深い山野で暮らす鳥獣はかなりなピンチではなかったろうか、その後里山でも雪面の足跡が少ないのが気になる。   南アルプス山域となればまだ状況はわからない。避難する家屋や備蓄食糧を持たない野性にとって、今回の大雪がどれだけのものだったか、想像するしかない。

執筆者: kazama

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