JOURNAL SKIN
by : DIGIHOUND L.L.C.

〒658-0001
Higashinada, Kobe, Hyogo JAPAN

  This is a static page.

2014年04月27日 21時09分 | カテゴリー: 総合

春愁…

20140427-dsc_6405_01.jpg

    こういう言葉が古くからあるぐらいだから、そう思う人がいるのだろう

華やいだ春の日にふと感じる物悲しさ。春に感じる哀愁、、、そう解説してある

子供のころからの私の病んだ感情だと思っていたが、大人になってからこの言葉

に出会ったときは同志に出会ったような感じたった。

   桜が終わった頃のいいようもない虚しさ、居心地の悪さはなんだろう。

寒さから開放され、身体はずいぶん楽になるが、反面のとりとめのなさがある。

この沸き立つような自然の勢いについていけない自分、この底抜けの明るさに

居場所のないような感じ、自分に寄り添ってくれるものが何もないような、、

そんな風に言えばいいのだろうか。

   もちろん新年度という、社会での新たな一歩を強いられる時期ということもある。

たぶんその二つがからみ合っての心理状態なのだろう。

でもこの時期にそんな胸中を語ることは夏の暑さ、秋の寂しさ、冬の寒さと違い

いちばん言いづらく、わかって貰えそうもないから胸に秘めておくしかない。

そのことが余計に鬱積されたものとして病的に扱われるのだろう。

文芸の世界では古くからこのことが表現されていて、むしろ人間の繊細さや

春の奥深い情緒として扱われている。私のは単に天邪鬼なだけであるが。

執筆者: kazama

This post was displayed 873 times.