JOURNAL SKIN
by : DIGIHOUND L.L.C.
〒658-0001
Higashinada, Kobe, Hyogo JAPAN
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今はもうあまり見ない長いシフトレバーのいすゞLRである。
狭い林道の急坂というステージは低速トルクが強いディーゼルとボディサイズの小さな旧型バスの独壇場である。
長丁場の登山者の大きなザックが通路にいっぱいになり立つ場所もなくなる。バス好きの私にとってリヤのステップという新鮮な場所の体験になった。
守ってくれるのは20L程のエンジンオイルと冷却水だけである。
趣味や職業柄、いろんなエンジンに触れてきた、精巧な高回転高出力エンジンにも魅了された。しかし私はこの2200回転という低速域で働く牛のようなエンジンが好きなんだといまさら思う。 6気筒ディーゼルエンジンがいちばんいい。V8やフラット12とかになると荘厳さが出てきて、魅力はあるが縁遠くなる。6気筒のエンジンがいちばん身近で荷役を担ってきたことからくる愛着なのかもしれない。身近で手に入る6気筒OHVディーゼルとなると、SD33のあれしかない、16インチリングリムの素っ気ないやつ、、、再びふつふつと、許されない煩悩が頭をもたげる。
登山者達に好天を祈りたいと思う。その快適な登山を支えるものの一つが床下の旧い6気筒エンジンである。その生きた熱気を感じたリヤステップは特等席だった。
執筆者: kazama
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