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子供のころ、くりかえし聞くうちに、その意味を考えた。
貧しい奉公人の子供が親の家に帰れるのは盆と正月だけ…
もうすぐ盆が待ち遠しい。
でも盆が早くくればそれだけ早く終わり、
また奉公に戻らなくてはならない…
愉しみは待っているうちがいい… そんなふうに考えた。
私も胸のうちを言葉に出さず、思いを溜めるような子供だった。
でもこの一節は、たぶんそういう意味ではないのだろう。
…遠く離れても人情は一緒である、熊本は行ったことはないが、ダムに沈むという、五木地方には強くひかれた。
…いつからそうなったのか、盛夏の夕に先祖が帰ってくるというお盆の風情は美しい
執筆者: kazama
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