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2014年08月10日 17時20分 | カテゴリー: 総合

…   虹の在りか   …

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   台風の驟雨の合間に壮大な虹が現れた。こういう時に見逃せない景観が現れる。

一見すると5㌔先ぐらいに見えるが錯覚でしかなく、虹までの距離というものはない。

虹のなかに入ってみたいとか、真下や裏側からどう見えるのかとか、メルヘンならまだしも、大人がそういった願望や疑問を口にすることがある。

実際に真下という位置は特定できないし、かりに行ったとしてもそこには雨が降っているだけだ。

虹には存在する座標というものはなく、見る人と太陽の位置関係によって見える場所が変わってくる。

場所を決して特定できないものを存在といえるのだろうか。

見えるけれど行ってみればそこには存在しないもの、、蜃気楼や身近では鏡のなかの像もそれにあたる。

しかしもっと実体のない、存在しないものを追い求めることが世の中にはある気がする。

永年望んでいた目標に辿りついた時の、達成感の裏側の微妙な虚しさはなんだろう..

「鷲は日輪を望み翔ぶ」…太陽を目指して翔ぶという、鷲の空しいけれど高潔な努力を讃えた言葉があった。   その日輪を虹に置き換えてもいい気がする

執筆者: kazama

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