JOURNAL SKIN
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花にそんな想いがあるのだろうか…
こう言ってしまえば元も子もなくなるけれど…それはあくまで花を見る人の心だろう。
…花に限らず自然現象に心はないのだと思う。…夜明けに「荘厳」とか言う心はなく.単なる自転による太陽の位置の変化と捉えるのが正確だろう。それを美しく敬謙なものとして拝んだりする人間の「おめでたさ」はまことに健気な錯覚だと思う。それは生きるための一種の方法論のように見える
…じっさいにこの錯覚こそ災害に満ちた自然のなかで生きる唯一の方法ではないだろうか。
「美しい」と感じて認めるほうが生きる上で都合よく.またそれしかないのだと思う。 「美意識」とは生物としての適合のかたちではないだろうか。
…と言っておきながら彼岸花のエンターテイメントは見事だと思う。 夏のなごりにとどめを刺し.たたみかけるように時のながれを告げる…命の短さを覚らされ.先祖の墓参りにむかう…彼岸花という命名はネーミング大賞ものだと思う. …それが忌み嫌われる要素にもなってはいるが.春の桜のように「散り際」などというやっかいな無理難題や花見酒などの口実にもならず. じっさいの弊害というか危険性はこちらのほうが少ないのではないだろうか
執筆者: kazama
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