天空見張人

冬の山陰線に乗りたいのが嵩じて、『砂の器』の舞台を訪ねてみたくなった。

ドキュメンタリーならともかく、あまり小説は読まないのに、その舞台を訪ねるとは我ながらミーハーなものです。

偏見と差別からの親子の逃避行と、その果ての哀しい宿命…

血は水よりも濃し…私の内面の生来の悩みはまた、我が息子の中にも見て愕然とし、それゆえの絆を感じます(笑)

この物語が私を惹きつけたのは芥川也寸志の音楽があります。

母の世代の身の上話のような，哀切なうねりのこの曲がなければ、ここまで訪れることはなかったでしょう。音楽の力がいかに大きいかを感じます。

http://m.youtube.com/watch?v=9axACQoRn0E&autoplay=1