天空見張人

　雪にならず雨が降っていて、雪面が次第に消えていきます。

こんな日は腰を据えて部屋に居られる---なにも晴れても腰を据えればいいんですが、そうはいかない。

しばらく無沙汰だった写真のプリントをしてます。やはり紙にして手にとってしげしげ見る、これが写真の見方だと思います、液晶はぱっと見綺麗ですが、落ち着いたトーンは案外紙のが豊富なんですね。

　窓の外はこの渋い雪景色、なんど「たまらんなあ」とつぶやいたことか---こういうとき部屋が北陸になったと思いますね。

この一週間ほどはこういう景色でしたが、蛍の光窓の雪—というぐらいで、冬は雪が見える暮らしがいいのではと、ふと思いました。

でもたぶん、そうなったらなったで土ぼこりが恋しい、なんて言い出すんでしょうが。