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2016年07月13日 18時29分 | カテゴリー: 総合

… 平凡という懐かしさ …

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義母の郷、外房上総湊の墓地からの風景。

彼岸などに墓参りに行ったが三年前の33回忌をもって永代供養とし、ここに行くことはなくなった。

兄を戦死で亡くした94歳の母が区切りをつけたのだった。

私はこの、ごく平凡で穏やかな風景が好きだった。

山梨にはアルプスがあって雄大だが、反面こういう穏やかな風景が少ない。

平凡な風景に出会うと、とりとめもなく撮りたくなる。

おそらく最期に人間が求めるのは平凡という境地ではないだろうか。

それは退屈とかなり近い気もするが、考えてみれば危機も心配も、さしたる課題も懸案もない、

退屈とはもっとも贅沢な境地だと思う。

しかし墓とは心安らぐ所である。

通ううちに私も愛着があり懐かしい。いつの日かまた訪れて見たいと想う。

執筆者: kazama

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