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Higashinada, Kobe, Hyogo JAPAN

2017年02月15日 16時33分 | カテゴリー: 総合

...知らない町を歩いてみたい ...

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もう立春を過ぎてしまい、冬景色を求めて行くには遅すぎる。
今シーズンは一度しか日本海側に行けなかった。

新潟にいったので、もう一度は丹後地方とおもっていたが、ぐずぐずして今になってしまった。

この写真は数年前の灯ともしごろ。この時間帯の見知らぬ街の生活感がたまらない。

当事者には退屈と称される日常の、何気ないシーンの重みが見えるのが旅人目線である。

思えば退屈ということの、なんと贅沢なことだろうか。心配ごとがあるだけですでに退屈ではなくなる。

ましてや戦争とか難民で生活の基盤を失った人に、犬の散歩がどうみえるだろうか。

コタツで今日の新聞はつまらんとかいうことがどんなに贅沢なこととしてみえるだろうか。

ふだんはつまらないこととしている日常の価値が見えてくるのが旅先であり、帰ればそれが自分にもあることに気付く。

山もそうだけれど、旅に出て得るものがあるのはそのことであり、自分にある幸せの再認識ではないだろうか。

日本海側の冬の道はいつもしっとり濡れている。そこにさまざまの灯りがうつる。その情感が、知らない街なのに、子どものころ母に手を引かれて歩いたような懐かしさを呼び覚ます

道が濡れているのは私の言う、いい景色の条件になった。雨の日の景色を好むようになったのはそのせいである。

そしていまどきの、どこも同じような街並みのなかで、このような街並みでの日常に敬意を感ずる。

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執筆者: kazama

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