JOURNAL SKIN
by : DIGIHOUND L.L.C.
〒658-0001
Higashinada, Kobe, Hyogo JAPAN
。。春を待たず。。
山のすぐ脇の農道にタヌキが倒れていた
交通事故ではなく外傷もない。やせ細ってかなり毛も抜けているから餓死か病気でここで力尽きたのではないだろうか。
昨日は山で鹿の食われた遺体を見たばかりである。
食物連鎖から逃れた人間の目からは無残に見えるがこれが自然というものである。
しかしタヌキは人目に晒される農道。保健所では燃えるゴミとして焼却らしい。
ここは自然の死場所である山に還すのがいい
病原菌やら寄生虫の恐れがあるから細心に扱った。まだ小さいから子供だったろうか その軽さが哀れだった…
。。眠るように。。安らかに。。
居心地の良さそうな穴を掘れたが、土をかぶせる時、この空の下に生きた僅かな時間を想い、ジーンときた
。。永遠の巣穴。。
駆けた山
執筆者: kazama
This post was displayed 826 times.