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2017年09月04日 21時58分 | カテゴリー: 総合

八月終わりの 佳き一日 HIGH RAIL 1375

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JR小海線のハイレール1375(鉄道最高地点1375mを走る故の命名)のチケットを息子が手に入れ八月末に乗った。

出発したJR中央線山梨市駅は郷里の駅、私は18歳でここから社会へ巣立った。

見慣れた景色も列車の中からみるアングルは新鮮に感ずる。

鉄道に乗っていつも思うのはそこから見る景色がクルマの車窓、つまり道路からと違うことだ。

クルマ社会を反映して住居も店舗も道路にむいて表玄関があって体面を整えている。

生活は線路を向いていないことが線路側からの見え方となる。

道路側には今様に近代化された家並みを見せている代わりに、古びたものが線路側に置かれたりする。

つまり現代社会は道路を向いていてその裏側が線路から見えている。

田舎になるとさらに線路のすぐ脇が畑で、おばあちゃんが農作業をしていたり、また夏草の草いきれの中を走ったりする。

鉄道は道路網の発達する以前に全盛期を迎えたため、鉄路の周辺にはいまもその時代の面影を残している。

久々の鉄道の車窓からの、その時代から取り残されたような懐かしい風景は、たいへん魅力があった。

これがローカル線の典型的な風景だろうが、今はむしろ地味な景色こそ求めているものであることを感ずる。緑濃い谷あいを走るローカル線や、海岸線をはしる列車に乗ってみたいとおもう。

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車窓からSONYα7RⅡの電子シャッターで撮ったら電柱が歪んだ。

これは光学的に光を遮断しないことによる宿命といえる。

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機械シャッターに切り替えたが、このカメラのシャッター音を初めて聞いた。

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篠ノ井線の姥捨駅で下車し、スイッチバックで本線に戻り長野平に下っていく電車を見送る。

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姥捨駅からコミュニティバスで戸倉駅に向かい、しなの鉄道に乗り換える

この列車の配色は数あるなかでトップクラス。グレイはどんな色と組み合わせてもシックになる。

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小諸駅前の魅力的な街並み。スナックリリーが(笑)醸し出す生活感。。夕暮れに訪れてみたい。

ここから小海線に乗り換え、長い登り坂を八ヶ岳山麓に向かって南下する

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ハイレール1375の車内は華美に走らず程よく美しい。

車内の基本コンセプトは野辺山の電波天文台に関連したスペースファンタジー

野辺山までの長い登りに6気筒450PSのディーゼルサウンドも小海線ならでは。

終点の小淵沢まで120分強の高原を走る。沿線の風景は素晴らしい。

運賃は小諸から小淵沢まで1490円。全席指定50名の座席指定料金820円。

トータル2310円(片道)で安いだけにチケットは入手難らしい

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執筆者: kazama

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