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Higashinada, Kobe, Hyogo JAPAN

2017年12月15日 20時45分 | カテゴリー: 総合

海の残像 糸魚川から角田岬へ

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家から250キロ走って この丘陵にたどりつく

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水田の向こうに海 こういう光景が日本海側には見られる

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車が通過すると サーっという走行音が遠ざかってゆく

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棄てられたものがなにかを語る

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まだ大火の復興途中の糸魚川市街を抜け、8号線を右折。名立の海岸から上がった丘陵地帯。

ここの眺めと寂しさに魅了され必ず立ち寄るところ。

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期待した雪にならず雨の中、出雲崎へ8号線を北上する。

濡れた道に反射する灯りがウエットな情緒。北陸に来たことを実感する

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出雲崎付近の海岸線。沖合に佐渡が見え、出張帰りにフェリーで渡ったことを思い出す

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雪のすだれをくぐって進む。。海の雪雲。

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弥彦山が見えてくる、数年前の6月にロードスターで登りにきた

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通り過ぎた車が岬をまわりこんでゆく。。数年前 夕暮れ時の海の情感。。20171215-dsc09073.jpg

観音崎のあたり、ゆるく上がって岬をまわり込む景勝地がトンネルになった。

莫大な建設費をかけ僅かな効率より、優れた景勝を遺すほうが得策ではないか。

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吹けよ風 呼べよ嵐

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辿り着いた角田岬は烈風だった。。

ここの打ちひしがれるような寂寥感にはいつも引き込まれ、言葉を失う

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海へ果てる尾根を逆に辿れば2時間ほどで角田山に至る

いつか登らねばと思っていたが数年前の6月に別のコースから登っていたことを思い出した。

その年の4月に母を亡くしたばかりで失意を紛らわす新緑の山だった。

頂上にあった避難小屋に泊まったが。ふと夜半に目を覚ますと母が土間にある椅子に座って微笑んていた。

ああ、やはり来てくれたんだという思いのうちに、これは夢なんだと悟るに至った夜だった。

その母の思い出が沁みついた山と、この角田岬が結びついて居なかったが、この海から尾根を辿ってみたい

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帰路の海。。なにか海に居ると思ったらサーファーだった。

アホじゃないかと思ったがそれは称賛でもある。

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いつもこの美容室の前を通る、その灯りに心ひかれる。。

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この海を前にして、その暮らしを想う。。その厳しさとともに、家の温もりが対比される

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国道8号線にかかるお気に入りの橋梁。直近に塗り替えられていた。

いったいどれだけのノウハウと勇気と経費がかかったのか。。

無数にあるこれらのインフラの維持管理の重要さを想うと気が遠くなる

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いつも眺めて通るだけの米山市街の先の岬の突端。。鋭いこの突端に立ってみたいと思っていた。

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潮風のふきぬける街。。同僚がここの出身だという。。

それだけでこの街が無縁の土地と思えず、望郷をかんずる

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寿橋。。この街並み、ここの暮らし。。

この橋のたもとの景色がとても好きで必ず立ち寄った。。

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所行無常。。いまの寿橋。万物は流転する。好きだった景色は失われたがこの街が好きなことは変わらない

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切り立った岬へは登り口を発見したので危なっかしい道を登ると狭い平地があった

そこから突端までは15mほどだろうか。きわどい端っこを通って先へ進む

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突端までは案の定極めて痩せた尾根になり、遠目にも顕著だったコルがあった

コルの底までは急な下りがありリスクがある

スリップしたら左右ともスッパリ切れ落ちて遥か下に青黒い海面がみえる

とてもここを降りる気にはなれず断念する。ザイルパートナーに確保してもらって行くしかないが、そんなことに付き合ってくれる岳友は居ないだろう。

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一応はここまで上がってきた満足感に浸りながら帰路にかかると雄大な眺めで遥か下に車がみえた

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帰りもいつも名立の海が見える高台に寄る、しばらく日本海はみられないことの名残り惜しさもある。晴れてはきたがうっすら雪も残っていた。青空がみえてもここは寂しいところだと思う。

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糸魚川で左折し内陸の山間地を走る、南小谷をすぎるころ夕暮れとなり、遠ざかる日本海の景色を思い出しながら谷あいを坦々と走る

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途中なつかしいランクル40が現われ、松本まで付き合ってくれるかと思ったら白馬で右折してしまった。この土地には至極お似合いのクルマと納得する

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執筆者: kazama

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