JOURNAL SKIN
by : DIGIHOUND L.L.C.
〒658-0001
Higashinada, Kobe, Hyogo JAPAN
その景色を最上のものとすることにいささかの罪悪感を感じながらも引き寄せられる
大火から復興中の糸魚川を通り国道八号線を北上する
こういう晴れの日にきたことは滅多にないが例年より雪は多い
名立のこの丘陵は能登の猿山、山陰の余部とともに必ず立ち寄る場所になった
名立の街並みを見下ろす
作業を終えた軽トラが帰ってゆく おつかれさん
暮れてゆく海の色は引き込まれるような妖しさがある
8号線はすっかり暮れてトラックが旅情をそそる
8号線に面した美容室・その灯りが人の営みの温もりを感じさせる
岬を廻り降りてくる道がトンネルの新道になり閉鎖されたのは残念
このバス停もなんとなく惹かれるところ
日は傾き 暮れかかるころ
ドラム缶に遺る色具合をつい撮りたくなる。以前はここにトヨタブリザードが朽ちていた
このさびしさこそ胸の空気と一体になれるところ
番屋というのだろうか・・沖を通るは笠戸丸・・
・・回想・・ 沈黙こそ究極の表現
この小屋を過ぎて行った四季と歳月を想う・・
・・ 神はこころの奥底にいる ・・
角田岬へは崩落で諦め南下する。米山から海に降りる山稜の末端が聖鼻
米山は同僚の故郷の山。聞かされた初登頂のシーンを見るたびに想像する
晴れの日没には期待しなかったが雪のある夕暮れは情感に満ちていた
北陸線の駅に灯りがともるころ
八号線の巨大な橋梁の下をくぐり海岸に降りる
谷内六郎の絵のようなシーンに出会う
道が濡れているのが良い風景の重要な要素
いつも通る高い板垣の路地
路地を抜けると聖が鼻の見える高台に着く。ここからの夕焼けの海は初めて
聖が鼻には登ったが鋭い突端へのリッジは敬遠した。きっと登りたい
聖が鼻を回り込むと米山駅がある
街並みは変わったがこの寿橋の袂に来ずにはいられない
ひっそりと灯りがともるこの街の日常にいっとき浸り帰路につく
姉崎駅を通過する、バスのあかり、同僚と談笑するドライバー
ここにも変わらぬ日常があって・そのことのかけがえのなさが身に沁みる
執筆者: kazama
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