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2020年12月28日 15時01分 | カテゴリー: カメラ

写真はありのまま? リコーGX200

この所のお気に入りはSonyα7で、その画質はさすがと思った。それとiPhoneの絵造りの上手さ、さすが画像に長けた経験の賜物と感じていた。
 しかしこのところ先輩から貰った旧い2台のリコーGX200を使うにつれ、今時のカメラにない、地味なナチュラルさに感化され惹かれていった。ことに茫洋とした朝夕の風情や雨の情感など、このカメラでないと描けないとさえ思えてきた。日々進化しているデジタル器材なのにおかしなことだ。このカメラの絵を見慣れたらSonyやiPhoneの絵がいかにも「ケバイ」ものに見える。
高々900万画素の掌サイズのカメラにこれほどの期待感を持つとは。。フィルム時代には鮮鋭さを求め中版カメラが中心.4x5から8x10インチの大型カメラにまでエスカレートした私が至ったこの境地はなんだろうか。。
 もう一つの要素はこのカメラが通称66という正方形の画面を持っていることだ。若い時は縦横いずれかの長方形にトリミング前提のフォーマットが嫌いだった。しかし嫌いは好きなうち、意識してるからこそ嫌いなのは無関心よりは上位で何かの転機で好きになる可能性を秘めている。そしてこの画面を天下に冠たるハッセルやローライが採用していることは無視できない要素だ。正方形の画面を66というのはブロー二ィフイルムの6x6センチという意味で正方形を表すなら1x1が正しく、現に1対1とカメラには表示されている。ハッセルやローライを使ううち、縦横という選択肢を感じない正方形の端正さに惹かれるようになった。やはり嫌いは好きのバリエーションだったのだ。

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雨の風情 ほぼ見た目通りのしっとりした情感

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農道わきに枯れた雑草 この地味な発色

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まだ緑が残る 蜂城山の登拝道

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霧の参道 何を求め登るのか

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差し込む光は 江戸のむかしから

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Jeepを福島まで陸送する 古い峠道の木漏れ日

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低いコントラストはキャビンのトーンを拾う

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このカメラはこういう被写体が得意な気がする

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Jeepを置いて東北線に乗る 空いた車内と窓の外の色合い

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降りた新宿を歩く 懐かし気な写りは気のせいか(笑)

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高速バス90分で異空間へ ここは母の郷 私のルーツ

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降りれば閉じた商店 ここには古来からの夜がある

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11月の日没まじか 今日の名残りの陽光が届く

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カサコソと踏む音は 役割を終えた葉のささやき

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差し込む秋の 乾いた日差し その静寂

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蜂城の頂をそめてゆく 今日の名残り

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春に辺り一面の桃の花 晩秋に吹き寄せられる終章

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ふかふかな 落ち葉のむこうに甲府盆地

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野良ネコの朝 その孤独感 猫と私に 11/20という日がくる

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石という地名 見事な石積みの葡萄園

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葡萄の黄葉

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青い雲の夜明け 緩やかに起伏する農道

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山村の典型的光景 乗る児の絶えたブランコ

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ここで生き 山を見る

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晩秋の道志の山に霧

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道志から秋山への峠道

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かっては典型の 山村の風景

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地に着いたものを感ずるのは農村出身のせいか

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火の見櫓があると、つい撮る

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火の見のある山里 下校のアナウンスが山にこだました

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コンビニの灯りはローソンが好き 日本海に行きたくなる(笑)

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こういう地味な朝が出番なカメラ

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春の桃の袋の名残り

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この地味で微妙な写りはちょっと真似ができない

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すっかり落葉となりふかふかな参道 保温材とする農家もある

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冬木立の上に雲 
遠き別れに耐えかねて この高殿に登るかな
哀しむなかれ我が友よ 旅の衣をととのえよ

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木立から里が見える下りは落ち葉で滑る
今年亡くした大切な人を偲びつつ蜂城を降りる

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ご清聴ありがとうございました
この二台のカメラで撮った写真でした

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執筆者: kazama

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