JOURNAL SKIN
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スマホの近接がやたらよく映るので調子にのって撮っています
ハッセルブラッド。スウェーデン鋼の肉薄のボディー,重厚なカールツアイスのレンズというカメラです。
これを使うことのできるユーザーはプロか裕福なアマチュアに限られていました。
私は安くなった中古品をやっと買いました。ところがこのカメラの取扱は貴婦人のように手順があり
誤ると故障します。本来なら誤らないような作り込みをするのが今の水準です
しかしハッセルが故障したら、それは使い方が悪いという暗黙の了解がありました
私も以前、修理とメンテで代理店に12万という修理代金を支払いました
国産なら法外な額ですがハッセルなら諦めるしかない風潮でした
壊れるのは使い手が悪い、壊さないように使えなければプロではない、といった論理だったでしょうか
機械と人間の関係において、ある面正常な倫理観ともいえますが、それが了承される時代だったのでしょう
悪質なクレーマーが手ぐすねの現代ならとても通りません。
また写りの素晴らしさもあって、カメラの「徳」というようなものも多分に作用したのだと思います
しかし悲しいかなデジタル時代。貴婦人ハッセルの出番は、窓際で被写体になるぐらいしかありません。
執筆者: kazama
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