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2015年03月19日 21時30分 | カテゴリー: カメラ

--- カメラの肖像   ハッセルの徳 ---

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   スマホの近接がやたらよく映るので調子にのって撮っています

ハッセルブラッド。スウェーデン鋼の肉薄のボディー,重厚なカールツアイスのレンズというカメラです。

これを使うことのできるユーザーはプロか裕福なアマチュアに限られていました。

   私は安くなった中古品をやっと買いました。ところがこのカメラの取扱は貴婦人のように手順があり

誤ると故障します。本来なら誤らないような作り込みをするのが今の水準です

しかしハッセルが故障したら、それは使い方が悪いという暗黙の了解がありました

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私も以前、修理とメンテで代理店に12万という修理代金を支払いました

国産なら法外な額ですがハッセルなら諦めるしかない風潮でした

壊れるのは使い手が悪い、壊さないように使えなければプロではない、といった論理だったでしょうか

機械と人間の関係において、ある面正常な倫理観ともいえますが、それが了承される時代だったのでしょう

悪質なクレーマーが手ぐすねの現代ならとても通りません。

また写りの素晴らしさもあって、カメラの「徳」というようなものも多分に作用したのだと思います

 しかし悲しいかなデジタル時代。貴婦人ハッセルの出番は、窓際で被写体になるぐらいしかありません。

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執筆者: kazama

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