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2018年01月13日 21時36分 | カテゴリー: カメラ

リンゴの意味

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 iPhoneの箱にデカールがあったのでいちばん似合いそうもないものに貼ってみた。

似合わないというか自らが滅亡に追いやったアナログカメラの権化4x5インチの大型カメラである。

映像や音楽といった創造性を詠う人達にはMACのコンピュータが愛用された。一時雑誌の画像と原稿をかいていた時はWindowsですかといって珍しがられた程だった。

製品発表のときのステージでのパフォーマンスなんかも、いかにも新時代といった演出で好きではないが(笑)その後は各社が真似をするようになった。

 いまや世界の頂点に君臨するアップル社の、この商標は何を意味しているのだろうか。

むろんアダムとイブの禁断の果実なのだが、なぜそれを用いたのかということである。

禁断の果実を邪悪な蛇にそそのかされて食べたことを原罪として人類の限りない欲望が始まった。。

そんなイメージだがそれは知のスタートでもあった解釈もあり、であればコンピューター企業の商標として相応しい。

考えてみれば欲望と知はセットになっていて欲望があるからそれを満たすために知が発展していったともいえる。

人間以外の動物に知が発展していないのは欲望に限りがあるからだろう。すべての行為は生きるためのものであり、そこには善悪というものがない。

人間だけに善悪があるのは生きる、という範疇をこえた果てしない欲望が禁断の果実以来の性としてあるからだろう。

善はその悪への懺悔でありバランス上のことのように思える。

しかし資本主義の先鋒米国では、欲望に対し、より肯定的な見地と構造になっている。

欲望こそが資本主義の根本的な原動力であり、それがないと成り立たないし進歩もしない。。であればあのリンゴは人類の発展の象徴だということもできる。。

 しかし利便性を文明とすれば十分な発展を遂げたいま、これからも人類の果てしない欲望を満たす環境は自然環境はもちろん、自由経済の行き着く先は一握りの巨大な勝者と大多数の敗者という姿しか浮かんでこない。

それを否とする社会主義は公平な分配と欲望の抑制が前提となり、それはアダムとイブが禁断の果実を知る以前のユートピアを理想としたのではないか。農民出身の労働者階級(笑)の私にはそのほうが性分にあっているが、その強大な権力が横暴や腐敗を生んでこれもうまくいかない。

紀元2000年を過ぎても人類はまだ公平で多くの人が幸せな社会構造を産みだせていない。

20年か30年まえにフェアトレードとかいって先進国は後進国の製品や労働力を安く買いたたくのではなく、労働に見合ったトレードをして、発展に寄与しようとか言われたが、そういう気配はいっこうにない。グローバル化とか言うならエゴでは成り立たない。

この世界の行方を商売人と政治家に任していていいのだろうか。G7とかG20とか先進国の首脳が明晰な頭脳を尽くしても自国の国益を護るだけで人類の文明の行方を考える場ではない。国連といっても格差による問題の調停が益々難しい。G20とかいうなら、政治家だけでなく各国の知の巨人も一堂に、世界の行方を模索してほしいものだと思う。。

という私もiPhoneを使い、Amazonで買い物をし、Googleで情報の検索をする。このアップルを頂点とした世界のビックスリーに実態は私も呑みこまれている。

世界の投資家からの評価は、いまや日本の最高位のトヨタでさえ42位だという、知らぬ間にこれだけ先に行ってしまった企業に協力をしたくもないが、iPhone6の電池がばかに減りが早くなった(笑)このさい8プラスにでも買い替えるか。なんかうまく戦略が構築されていて、iPadも含め、果てしない進化についていかされる。。それとも気に入らないからハイレゾの音楽が聴けるエクスペリアにでもするか。。

人類の文明をどうのこうのいって、結局はスマホをどうするかという。。みみっちい話に収束してしまった。

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執筆者: kazama

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