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フォードGT40は若い頃は毛嫌いしていた車だった。
レーシングカーといったらDOHC4バルブの精巧なエンジンでなければならないといった観念があった。ことに私はバイク出身だから小排気量高出力がエラいという感覚だった。 なのにフォードGTときたらOHVという時代遅れのメカで排気量は4,7リッター、のちに7リッターという、能なしエンジンの馬鹿力、これでレースは風紀違反ぐらいに思った。これがACコブラと共にルマンに大挙して出てきたから白けた。
▲ 012エンジンフードを開けたらV8エンジンがなかった、ショック
ところが今になってこの両車が一番好きだ、なぜこうも変わったのか。もしかしてジープに乘ったからかもしれない、素朴なメカで直しやすく、親しみやすい。アメリカのストックカーレースなど、鉄ホイルだとか、ハイメカを抑えるレギュレーションがあった。町工場でもエントリーできるレース、あんがい彼らこそレースを楽しんでいたのかもしれない。
フォードGT40は私の勤務した会社で研究用として買った、見る期会もないうちに関西のコンストラクターに譲ったという話だった、今でもそのGT40の行く末が気になる。
執筆者: kazama
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