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2013年10月24日 20時14分 | カテゴリー: 自動車

Patrol   G60H   In.Action

─ 志津林道のV字溝

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私は買ったばかりのパトロールの楽しさを家族に印象ずけようと林道ドライブを企てた。

 
当時私たちは千葉県柏市に住んでいたので馴染みの日光方面である。

季節は梅雨明け、少々暑いが折角なのでオープンに決める。幌は簡単に外れそうも無いのは分かっていたので前夜から外しにかかる。作業はあちこちガイドやスリットがあり複雑極まりない。

驚いたのはドアのサッシ部分まで外れ、徹底したフラットなフォルムになることだ。

蒸し暑い日だったが晴天のなか颯爽と東北道を走り、今市から志津林道経由で奥日光というプランである。

林道に入り高度を上げると涼しくなる予定だったが、一向に蒸し暑いままだった。

林道は梅雨末期の大雨でかなり荒れていてV字溝がいくつも現れる。強引に突破するうちに強面のパトロールのトラクションが案外頼りないことに気付く。状況から見て、志津林道を突破して戦場ヶ原にたどり着けるはずもないが、引き返そうにもままならぬ状態に追い込まれた。

ターンできるところまで登るしかないが、ズタズタの林道は悪絶極まりない。最早前進する手段はPTOウインチしかない状態が何度も現れる。

太陽は容赦なく照りつけ、下の娘が泣き出し、状況に緊迫の度を加える。いつも単独で、こんなドジを繰り返す自分を罵るが、頼るものは自分しかいない。ウインチの支点になる樹木が少なく、またPTOウインチは巻き取り状態が心配で気が気ではない。やっとターンできそうな場所を探し、ウインチで斜面に上げ、方向転換してホッとした。

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木陰を見つけてシートを敷き、やっとレジャーらしくなったが帰りがまたいけなかった。

安定した晴天かと思ったら雲行きが怪しくなり、ついにポツポツしだした。当然天蓋みたいな幌を持っている筈がない、急いで帰路にかかるが3時間ほどもかかる。持っているのは自作したビキニトップ状の日よけだけで寸足らずである。

雨は子供がいるのに無慈悲にも本降りになる。東北道に入ると雨の巻き込みと布のバタつきでずぶ濡れ同様になる。キャビンの中央に寄り添う親子は好奇の視線に容赦なく曝された。

「かわいそうに」ならまだいい「ざまあみろ」と解釈するのは被害者意識だろうか。

パトロールの評価は、あつい、こわい、濡れるといった惨憺たるものになった。

CURIOUS   Vol.4   掲載分より抜粋


執筆者: kazama

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