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2015年07月07日 05時44分 | カテゴリー: 飛行機

たなばた空襲の夜

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小学生の頃・B29後継の気象観測型WB50が横田から毎日のように甲府盆地上空を西に向かって飛んでいった。

四発レシプロエンジンの重い音がいつまでも聞こえた。一機だけでも重苦しいその音が・70年前の今夜・B29が138機甲府空襲に訪れたというから・どんな音だったかと思う。

11歳年上の兄貴はその夜の真っ赤な空と耳を覆う断末魔のような音を覚えているという。1127名の死者と市街地の八割消失という被害…

地方都市の機能を麻痺させるなら30機ぐらいの爆撃で充分だろう・そこに最新鋭重爆138機という大編隊を送り込むという途方もない戦力・その大量殺戮の意思と戦況を軍部はどう判断したのだろう。

企業の倒産が面子と見栄で引き際を逃し・最悪の事態まで行く事例は幾つも見てきたし・無理もない面もある。しかし・こと国家がそれと全く同じ・まるで個人商店のような意地と面子で判断をしたのは理解できない。

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2015年7月7日の夜明け---

70年前は、たなばた空襲の去った夜明け

一夜明けた惨状はどれだけのものだったか---

執筆者: kazama

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